Web3.0とAIの掛け合わせが面白い展開に AIを活用した“Web3.0インバウンド戦略” UPBOND 水岡駿インタビュー

2025/03/28 11:20 (2025/08/01 17:13 更新)
Iolite 編集部
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Web3.0とAIの掛け合わせが面白い展開に AIを活用した“Web3.0インバウンド戦略” UPBOND 水岡駿インタビュー

“Web3.0を意識しない”ことがWeb3.0の社会実装における近道

──2025年のWeb3.0領域の展望について、お考えをお聞かせください。

水岡駿(以下、水岡):“Web3.0×AIエージェントプロジェクト”が面白い展開を迎える年になると思います。従来のWeb3.0やトークンプロジェクトというのはトレンドに乗るものが多い印象です。この1年は、本質的なWeb3.0とAIを組み合わせたプロジェクトと、AIというトレンドに乗ったWeb3.0プロジェクトの2つが両輪で盛り上がりをみせる年になるのではないかと考えています。

 

──「本質的なWeb3.0×AIプロジェクト」と、「AIのトレンドに乗ったWeb3.0プロジェクト」とは具体的にどのようなものですか?

水岡:まず「AIのトレンドに乗ったWeb3.0プロジェクト」ですが、今後AIエージェントを世の中に広げていく上で、どうしてもインセンティブが必要になります。そのため、AIエージェント自体のトークン化が進むのは理解できますが、そのようなプロジェクトはすでに市場でも飽和状態になりつつあるとみています。

一方、「本質的なWeb3.0×AIプロジェクト」では、たとえばWeb3.0の分散性を活かしたAIエージェントの共同保有などが該当すると考えています。

そのなかでも、特に注目しているのはパーソナルデータやライフログデータをAIエージェントに連携し、「AIをパーソナライズする」という領域です。私たちが見据える“Web3.0×AIエージェント”の本質的な部分でもあります。現在のWeb3.0領域はミームコインに代表されるように投機熱が高い状況ですが、私たちはパーソナルデータなどのユーザーが持つ情報資産にフォーカスをあてWeb3.0に向き合っています。

──UPBONDが手がける個人主権型のログイン基盤「Login3.0」について、特徴とどのような背景から開発に至ったのか教えてください。

水岡:私たちは投機的な視点からではなく、資産やデータをユーザー自身が保有するという世界に魅力を感じてWeb3.0に取り組んでいます。とはいえ、ウォレットにデータや資産を保管できますといわれても、ユーティリティがないと利用動機はなかなか生まれません。「Web3.0の社会実装」というテーマのもと、私たちがWeb3.0と向き合ってきたなかでたどりついたプロジェクトが、この「Login3.0」です。

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