──2025年のWeb3.0領域の展望について、お考えをお聞かせください。
寺村康(以下、寺村):現状の外部環境としては、戦争を含めた地政学的リスクや米国を中心としたインフレ、そしてインフレ抑止のための利上げ可能性といった、暗号資産市場にとってマイナスとなり得る要素がいくつかあげられます。
その一方で、米国のトランプ政権を中心に、一定程度、暗号資産の推進策が講じられる可能性が高いことや、Babylon等のあらたな有力チェーン及びプロトコルが本ローンチされるため、DeFi領域を中心にさらなる発展が期待されます。
また、ゲーム等についてもSNS系プラットフォームの本格参入や、有力IPが用いられたコンテンツの提供が見込まれ、コンテンツにおけるユーティリティの拡大が見込まれます。加えて、AIとWeb3.0を絡めたプロジェクトが多く登場し、AIエージェント向けのクリプトなど、あたらしいユースケースも生まれる可能性があることなどから、プラス要素は多分にあると思われます。
需要側の観点では、一般消費者への浸透(マスアダプション)はまだ時間を要すると思われるものの、暗号資産の認知拡大や暗号資産保有率の向上と、市場の成長期待があわさり、投資家中心に取引の活性化が見込まれます。
以上より、2025年は総じて、暗号資産市場及びコンテンツ等の関連市場のいずれも、相応の市場成長性が見込まれる1年になると思います。
──昨年より推し活プラットフォームプロジェクトである「OSHI3(オシスリー)」の取り組みを加速させていますが、現在の状況と今後の計画について教えてください。
寺村:「OSHI3」プロジェクトは、世界に向け、推し活領域でブロックチェーン技術を活用したコンテンツやサービスを生み出し、あらたなユーザー体験を提供するプロジェクトです。「OSHI3」の経済圏を構成する暗号資産「OSHI」トークンは、1年以上前より国内外4カ所の暗号資産取引所に上場しており、いまだに上場価格を下回ることなく推移しております。