東西穏やかな内海に面し、河川を使った水運ができたということで、古代から日本を象徴する都市として発展し続けてきた大阪府。難波京(なにわきょう)の名前で、飛鳥時代や奈良時代には都が設置されていたこともあるなど、1000年以上にわたる政治、経済における我が国の主要都市だ。
大阪は、“天下の台所”という呼称があるように、江戸時代にはその水運上の利便性を買われ全国各地の産物が集まる一大商業都市となった。特に、年貢米が集められ換金が行われた堂島の米市場は、世界で初めて先物取引が行われた市場として世界史にその名を刻む。
全国の作付面積や収穫情報などをいち早く入手し、機を見るに敏に動いたなにわ商人たちの気質は、現在我々がイメージする大阪人に受け継がれているともいわれている。思えば、渡来した鉄砲の大量生産を組織だって行ったのは大阪の堺商人たちであったし、明治維新後、日本初の商工会議所が誕生したのも、西洋式の硬貨の製造が始まったのも大阪だった。
あたらしい環境が誕生したら、まずはそれが実際に使えるかどうか試し、産業化するのが、大阪という都市なのだろう。
そんな大阪では、当然のように最先端技術であるWeb3.0関連の取り組みが、官民問わず積極的に行われている。特に今年は、Web3.0についても厚く取り扱う大阪・関西万博が開催されるということもあって、府全体をあげてのプロジェクトが続々と誕生している。