いかに「枠から逃げ続けるか」 いい意味で掴まれず、驚かせ続ける存在へ——髙橋史好 インタビュー

2025/09/30 10:00
Iolite 編集部
文:Noriaki Yagi
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いかに「枠から逃げ続けるか」 いい意味で掴まれず、驚かせ続ける存在へ——髙橋史好 インタビュー

高校を1年間休学し、インドへ単身留学

Fumiko Takahashi 1

──高校2年生の時(16歳)に1年間休学し、インドへ単身留学をされたそうですが、きっかけを教えてください。

髙橋史好(以下、髙橋):家系に起業家や商人がいるわけではなく、公務員家庭で育ちました。両親はともに中学・高校の先生で、代々教員という家庭環境。とても厳しく、反抗期も長く続きました。

人生で関わる大人は先生ばかりで、世界が家庭と学校だけで完結していたんです。窮屈さを感じるなかで、テレビ番組で「インドに行くと人生が変わる」という特集をみて、衝撃を受けました。

そこから「インド 高校生」などと検索し、現地で日本語を教えながらホームステイできるプログラムをみつけました。当時は周囲の反対を押し切って、単身インドに飛び込んだ形です。

──単身留学では起業に至るきっかけとなるような経験はありましたか?

髙橋:起業家を志したのはまさにインド留学がきっかけです。それまで商売や経営を身近に感じたことはありませんでした。地元にいた時のかっこいい大人のロールモデルといえば、学校の先生や県庁、銀行員といった安定した職業。それが当たり前のキャリアパスでした。

しかし、インドでは裕福なデベロッパー系の経営者一家にホームステイし、そこで人生で初めて起業家に出会う経験を得ます。安定とは真逆の生き方を肯定的に体現する姿に衝撃を受けました。

特にホストファーザーは「16歳で1人でこの国に来た女の子なんていない。肝が据わっているから起業すれば必ずうまくいく」と毎日のようにいってくれて、商談や建設プロジェクトにも同席させてくれることがありました。

2017〜18年のインドは経済成長が著しく、次々と高層ビルが建つ光景を間近で体験し、憧れざるを得ませんでした。今の私を形成してくれた大切な経験です。

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