Web3.0×Nara-3つの要点サマリ
1. 観光偏在と人口減少への対応としてWeb3.0を活用した“あたらしい地域PR”が加速
奈良公園周辺への来訪集中、観光消費の低迷、若手人材不足といった課題を背景に、県全体の魅力を伝えるために メタバース美術館・NFTアート・デジタル住民カード が導入され、“来訪前・来訪外”の層へデジタル経由で魅力を届ける戦略が進む。
2. 地域資源の価値をデジタル化し、あらたなファンコミュニティを創出
入江泰吉記念写真美術館の メタバース美術館(MANA)、南部地域の ふるさと納税×NFT、宇陀市の コスプレ×NFTアンバサダー など、文化・観光資源をデジタル化し、地域外のファンを巻き込む“コミュニティ型地域活性”が拡大。
3. 企業・自治体の課題解決にWeb3.0技術が実装段階へ
油長酒造の NFTトレーサビリティ(SHIMENAWA) による真贋証明、生駒市の 女性リスキリング×教育NFT など、Web3.0はPRにとどまらず、人材育成・ブランド保護・経営データ活用といった実務課題の解決に広がりつつある。
歴史と世界遺産の宝庫・奈良県が抱える“観光偏在”という課題
かつて飛鳥・藤原の宮都や平城京が置かれ、現在も歴史文化資源の宝庫として知られる奈良県。国宝に指定された「彫刻」や「建造物」の都道府県保有数においてはともに全国トップを誇る。世界遺産についても、日本全国の登録件数26件のうち、3件が奈良県のもので、「法隆寺地域の仏教建造物」「古都奈良の文化財」「紀伊山地の霊場と参詣道」が登録されている。
一方で、世界遺産が集中し、鹿と触れ合うことのできる奈良公園周辺のエリアに国内外からの来訪が偏っているという現状もある。奈良では観光消費額や宿泊者数の低迷が続き、県全体の観光資源を活かしきれていないことが課題となっている。
また、奈良は全国でも県外就業率が高い県として知られ、少子化と相まって働き手が不足している深刻な状況にある。県内の中小企業を盛り上げ、若者の県内就職率をあげることが重要となっている。