WLF PROJECT × Support for Woman's Happiness対談 ブロックチェーンが可能とするあらたな社会貢献の形

2025/11/29 10:00 (2025/11/29 15:47 更新)
Iolite 編集部
文:Noriaki Yagi
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WLF PROJECT × Support for Woman's Happiness対談 ブロックチェーンが可能とするあらたな社会貢献の形

共に創るというあたらしい支援の形

WLF PROJECT×Support for Woman’s Happiness — 3つの要点サマリ

1|「寄付」ではなく“自立につながる機会”をつくる支援モデル

WLFとSWHの協働は、資金提供や寄付ではなく、障がい当事者が働き・学び・誇りを持てる「機会」を生む支援に重点を置いている。ラオスでの竹うちわ制作など、現地の自立を促進する循環型モデルが構築されつつある。

2|ブロックチェーンが“信頼”と“貢献”を可視化するあたらしい社会基盤に

WLFは「善い行い」や「コミュニティへの貢献」をブロックチェーン上で可視化し、価値として扱う仕組みを構想。テクノロジーが支援の透明性を担保し、寄付から共創型の社会貢献へとシフトする未来像が語られた。

3|Web3.0×社会福祉の協働で、支えられる側から“支える側”への転換を実現

SWHが目指すのは「支援される側が、いずれは誰かを支える側になる」社会。WLFとの協働を通じ、働く誇りや自信を育む文化が現場に根付き始めており、Web3.0領域における新たなチャリティモデルの“ファーストペンギン”として期待が寄せられている。


What’s WLF PROJECT

「人狼ゲーム」を世界的エンタメへ進化させる日本発のWeb3.0プロジェクト。NFTやトークンを活用し、プレイヤーも観客も参加・報酬を得られる新体験を創出。信頼をテーマにグローバル展開を進行中。

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What’s Support for Woman’s Happiness

ラオスで障がい者が自立できる社会を目指し、NPO法人Support for Woman’s Happinessが教育と福祉支援を実施。学校建設や障がい作業所設立、日本との連携を通じ、支え合う共生の仕組みを育てている。

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人狼ゲームを起点に「信じ合うコミュニケーション」を設計するWLF PROJECT(以下、WLF)と、ラオスで障がい当事者とともに作業所を運営するNPO法人Support for Woman’s Happiness(以下、SWH)。両者の接点は「寄付」ではなく「自立を生む機会」である。


かつて“支援”といえば、資金やモノを届けることが主流だった。だが、Web3.0という概念やAIの登場によって、「支援する/される」という一方通行の関係が、「共に創る」関係へと変化しつつある。

企業や個人がテクノロジーを活かし、社会課題の解決に直接関われるようになった今、求められているのは“透明性”と“共感”を両立させる仕組みかもしれない。

人狼ゲームという一見エンターテインメントの領域から社会への信頼を再設計するWLF、そして途上国で自立を支援するSWH——まったく異なるアプローチをとる両者が交差する所には、「テクノロジー」と「ぬくもり」が共存する未来のヒントがあるかもしれない。

──現在の活動を改めてご説明ください。

鈴木カズ(以下、カズ):私たち「WLF PROJECT」は、人狼ゲームを通じて「信じる力」を育み、世界平和につなげることを目指して活動しています。現在は、言語の壁を超えるあたらしいオンライン人狼の開発や、独自トークン「WLF」を用いた人道的経済圏の構築、教育分野に向けた人狼ゲームの開発などに取り組んでいます。

最近特に力を入れているのは、教育向けの人狼ゲームです。子どもたちが「いいことミッション」を実践し、その行動を見た仲間が「誰が“人狼”かを当てる」という仕組みになっています。

人を疑うのではなく、友達の“良い行い”をみつけることが目的です。みえないところで誰かが良いことをしている、そのことを伝え合う文化を作りたいと考えています。

もともと私は、人と人との“信頼関係の欠如”が争いの根本にあると感じていました。人狼ゲームは「信じる・疑う・見抜く」という行為のなかに社会の縮図があります。だからこそ、その構造をポジティブに転換できれば、教育やコミュニティ形成の手段になり得ると考えました。

石原ゆり奈(以下、石原):私たちはラオスで障がいのある方々と共に働く作業所を運営しています。8年前に現地で立ち上げ、手仕事や農業などを通じて自立を支援してきました。

ラオスにはまだ日本のような福祉制度が整っておらず、障がい者年金などの仕組みもありません。そのため、国際協力を通じて現地の方々に生きる力を身につけてもらい、最終的には彼ら自身が“支える側”に立てるようになることを目指しています。

立ち上げ当初は、何もない部屋に足踏みミシンを置くだけの小さな一歩からのスタートでした。
国の援助も、福祉の仕組みもなく、頼れる人脈もほとんどありませんでした。それでも「やる気だけはある」という思いで、現地の人たちと少しずつ机や道具を揃え、手探りで作業所を形にしていきました。

最初は周囲から「なぜ障がいのある人と一緒に働くのか」と疑問の声もありましたが、完成した製品をみせるうちに村の人たちの表情が変わり、初めて市場で商品が売れた日にはみんなで拍手をしたんです。あの瞬間に、「これは支援ではなく共に働くことなのだ」と確信しました。

私たちの掲げる理念は「支えられる側から支える側へ」です。障がいを持つ人々が可哀想な存在なのではなく、単にチャレンジの機会がなかっただけ。環境さえ整えば、誰もが自分の力で生きていけるということを日々感じています。

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