サマリ
1.プライバシー×スケーラビリティで次世代決済インフラを構築
INTMAXは、ステートレス設計とZKPを組み合わせることで、低コストかつ高いスケーラビリティを実現している。ユーザー増加やAI時代の取引爆発にも耐えうる、プライバシー重視の決済特化型L2として差別化を図っている。
2.国家を補完する「無国籍経済」でボーダレスな価値移転を実現
国境に依存しないあらたな経済圏「Stateless Economy」を提唱し、既存の金融システムと並行するグローバルな決済レイヤーを構築している。人間やAIが自由に価値をやり取りできる次世代経済の基盤を目指す。
3.FHEとウォレット革新で“誰でも使える暗号インフラ”へ
完全準同型暗号(FHE)によりカギ管理不要の安全なウォレット体験を実現している。高度な暗号技術を日常的に使える形へ落とし込み、個人の自由と主権を最大化するインフラの社会実装を目指している。
──イーサリアムのロードマップが進むなかで、レイヤー2の競争は激化しています。エコシステム内でのINTMAXの立ち位置をどう定義していますか?
藤本真衣(以下、藤本):2026年2月4日にヴィタリック(Vitalik Buterin)氏が「独自性と圧倒的なスケーラビリティを備えないレイヤー2は存在意義を問われる」と投稿しました。私たちにとっては、これまでの方向性が正しかったと再確認する機会でした。
INTMAXは「決済特化型のプライバシーレイヤー2」であり、ユーザー数が増えてもガス代が上昇しないスケーラビリティを実現しています。そのカギとなるのが「ステートレス設計」です。
現在、多くのレイヤー2はデータ圧縮によってスケーリングを図っていますが、その場合、ユーザーが増えるほどデータ量も増え、最終的にはコストが上昇するという構造的な限界があります。今後は人間だけでなくAIエージェントもネットワークを利用するようになり、取引数は爆発的に増えるでしょう。
INTMAXは根本的な解決策として、そもそもオンチェーンにユーザーの状態を書き込まないステートレス設計を採用しています。これにより、利用者が増えてもネットワークの状態サイズは肥大化せず、低コストでスケールできる次世代の決済インフラを実現できると考えています。
──ステートレス設計は、プライバシーや個人の自由にも関係するのでしょうか?
藤本:その通りです。従来のパブリックブロックチェーンは透明性を重視する一方で、アドレスを起点に資産や行動を追跡されるという課題を抱えていました。
INTMAXではステートレス設計とゼロ知識証明(ZKP)を組み合わせることで、取引の正当性を数学的に証明しながらも「誰が誰に送金したのか」といった情報を秘匿できます。検証可能性を維持しながらプライバシーを守れる仕組みです。
私たちはプライバシーを特別な機能ではなく、デジタル社会における基本的権利の1つだと考えています。技術によって個人の主権を取り戻すことが、INTMAXの重要なミッションです。