サマリ
1.移住者×DAOで地域産業とファンをつなぐあらたな地方創生モデル
山中湖村では花き産業を軸に、DAOやSNSを活用して地域内外の人々をつなぐ取り組みを推進している。観光・産業・コミュニティを融合させた“関係人口”創出のあらたな形が模索されている。
2.規格外ダリアにストーリーを付加し価値転換を実現
市場に出せない花に対し、SNS発信や直販を通じてあらたな価値を創出している。生産者の想いや地域の背景を伝えることで共感を生み、「売れない資源」をファンを引きつけるコンテンツへと転換した。
3.DAOコミュニティを起点にリアル体験と継続的関係を構築
オンラインコミュニティを入口に、現地体験やイベント参加へとつなげる設計を構築している。将来的にはNFTなども活用しながら、訪問・参加・関与が積み重なる関係性づくりを目指している。
──山中湖村で「地域おこし協力隊DAO」に取り組むことになった経緯を教えてください。
川村早紀(以下、川村):本プロジェクトの開始前、2024年1月に山梨県が東京・大田市場で花の卸売りを手がける「大田花き」と連携協定を結びました。
花を軸に県全体を盛り上げていこうという動きのなかで、DAOやNFTを活用した地方創生に取り組む株式会社あるやうむとも連携し、「地域おこし協力隊DAO」のプロジェクトが始まりました。村にはもともと「花の都公園」という観光スポットがあり、富士山を背景に花畑が広がる、この地ならではの美しい景観が魅力です。
こうした「花との親和性が高い地域である」との判断から、山中湖村が本プロジェクトに立候補したと聞いています。観光地としても、摘み取り体験などアクティビティを楽しんでもらうことで、観光需要を高めていきたいです。ゆくゆくは生産者や担い手も増やし、産業としても発展させていきたいという想いがあります。
富士山のふもとにある約4000坪の畑では、ダリアなど56種類の花の栽培が行われている。