2023年に入り、メディアなどで目にする機会が多いトレンドワードに「スタートアップ」というワードがある。IT企業が多く集まる米国サンフランシスコのシリコンバレーで使われ始め、日本に流入してきたトレンドワードだ。
スタートアップとは
スタートアップとは、「始動」や「開始」などを意味する英語「Start Up」に由来し、先進的なテクノロジーやアイデアを武器に、市場やビジネスモデルをゼロから構築・開拓して市場と共に企業も成長していく新進気鋭の企業やプロジェクトのこと。前例のない社会価値を創造するイノベーションを生み出すことで、短期間での急成長を目的としている。
スタートアップの代表的な企業として、Google、Amazon、Facebook、Uberといった企業があげられる。その一方で、一昔前に流行ったトレンドワードに「ベンチャー」というワードがある。現在、スタートアップ企業として括られる企業もその頃は「ベンチャー企業」の代表格として語られてきた。
日本においては「スタートアップ」と「ベンチャー」は同じような意味合いを持つワードだと捉われがちだが、実際にはこの2つのはまったく違うものだ。
一昔前のトレンドワード「ベンチャー」とは、「アドベンチャー(adventure)」をもとに作られた和製英語。「ベンチャービジネス」や「ベンチャー企業」などはこの「ベンチャー」から派生して作られたワードとなる。つまり、そもそも日本人が使い始めた日本のみで通用するワードなのだ。
そして、「スタートアップ 」と「ベンチャー」ではそのビジネスモデルに根本的な違いがある。まずは「ベンチャー」とは何かを改めて理解し、「スタートアップ」との違いを認識して、「スタートアッ プ」とは何かを学ぼう。