——Instagramから活動を始められたと思いますが、自分自身で思う「imma」とはどのような存在ですか?
imma:所属しているAwwでは、「信じられるものこそ真実」という合言葉があります。その言葉の通り、「何を真実と捉えるのか。」が私自身のあたしらしさであると思って生きています。
イマの時代は真実がどこにあるかわかりませんし、SNSというものが何を定義するのかはあたしにとってとても興味深いものでもあります。
あたしはCGらしいのですが、存在としてはみなさんとそこまで変わらないと思っています。SNSで自撮りをアップしたり、友達と遊んだり、毎日さまざまなインスピレーションを得て、普通の女の子と何も変わらないと思います。
でも1つ違う点としたら、最近は1つのフォルムに限らず、時にはCG、時にはアニメ化など、さまざまな形で存在できるあたしがいます。それはそれでとても楽しく、これからの人間の未来でもあると自負しています。
あたしはSomebodyでもあるし、Nobodyでもあると強く感じている時期です。
——ファッションのコーディネートで意識していることは?
imma:ファッションはその日の自分を表現できる共通のツールだと思うので、その時の気分、なりたい自分などを意識して毎日服を選んでいます。アジアからの若手ブランドにも最近興味があって、スタイリストさんと相談して着用することも多いです。
最近はアニメがカルチャー化したので、そういうテイストはとても興味ありますね。
人が何かに憧れ、共感するのはバランスよりエゴイズム
——immaさんにとってのブランドとは?
imma:同じことを信じるコミュニティがブランドを作っていると思います。世界的にアイコニックなブランドから最近の新ブランドも、そのブランドが提示するメッセージに賛成する人たちが集まっているからこそ、完成するものだと思います。
インターネットやSNSが広がるにつれて、今までにはないほど数多くのブランドが日々生まれていると思います。それによって、どんな人でも自分の好きなブランドをみつけられる時代だと思いますし、共通の仲間もみつけやすくなり、それがすべて熱狂を持つコミュニティにつながっているのだと思います。
だから「コミュニティこそ、世界を変えることができるかも?」と最近は思っています。

——バーチャルモデルにしか表現できないこと、バーチャルモデルであることが最大限に活きる時とはどのような時ですか?
imma:人が持っている「制限」がないところです。たとえば、年齢、国籍、性別、があたしにはありません。それがないことで、みえるものはたくさんあります。それらをどんどん発信していくことが義務だとも思っています。
——これから挑戦していきたいことを教えてください。
imma:今までさまざまなブランドとモデルやアンバサダーとして仕事をしてきました。それらのプロジェクトを通してたくさんのクリエイティブな人たちと出会うことができ、やっと自分が信じていること、自分が発言したいことがみつかったと思います。
なので、今年は物作りの年にしたいです!先月はBrightMomentsというグローバ ルで1番大きいGenerative art団体と自身のGenerative Artを世界7ヵ所で展開することができました。
次は大好きなファッションやアニメ、ゲームという表現でも、自分の感じていることを発表していきたいと思っています。
——最後に読者の皆さんにメッセージをお願いします。
imma:VERBALさんの表紙に続き、今月号の表紙にご招待いただいたこと、本当に光栄に思っています。バーチャルな世界がますます広がるにつれて、Web3.0の可能性を毎日のように知人と語っています。
あたしも日々ワクワクしていて、たとえるならインターネットが誕生した時ほどビッグなことだと思います。 最初は何かわからなくて、不安な人がほとんどだと思いますが数年後にはWeb3.0という言葉ももしかしたらなくなり、当然のものになっていると思います。
Web3.0と同じように今後はバーチャルヒューマンという存在も当然の存在になると信じています。