WhaleFinの次なる事業展開 │ 李依錦インタビュー

2024/07/28 16:57 (2025/08/08 18:20 更新)
Iolite 編集部
SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
WhaleFinの次なる事業展開 │ 李依錦インタビュー

深い専門知識にもとづき日本市場を盛り上げていく

Amber Groupの日本法人として昨年参入したWhaleFin

——李さんは2023年の暗号資産及びWeb3.0領域の現状をどのようにみており、今後どのような動きになっていくと考えていますか?

李依錦(Li Yijin・以下、李):私は暗号資産業界のサイクルを決定する最も重要な要素として、マクロ的経済とビットコインの半減期の2つがあると考えています。

暗号資産業界はまだ内生利益を生み出す段階には程遠く、現在はその明るい将来性を踏まえた伝統的金融市場からの資金提供を受けています。

また、ビットコインのマイニング報酬が4年ごとに半減することで、希少性を生み出し、ビットコインの価格を上昇させ、それによって暗号資産全体の時価総額を上げることになりますが、歴史上3回の半減期後の強気相場は完全に半減期によってもたらされたわけではなく、外部金融市場の上昇及び下降のサイクルと一致しただけです。

2024年のビットコインの半減期まではまだ1年ありますが、市場がそれをどのように推測するかを予測することは難しいと思います。

一方、現時点でのWeb3.0における最大のユースケースは投資や投機を含めた取引機能です。ナレイティブが主にレイヤー1・レイヤー2及びアプリケーション層プロトコルに焦点をあてて展開しており、真のキラーアプリケーションはまだ存在しませんが、ゼロ知識証明を活用した汎用的なスケーリング技術で、DeFiやNFTのエコシステムは爆発の機会を迎えています。

特に分散型先物・オプション取引の領域にはまだ成長の余地があり、流動性や市場シェアがこれから急速に成長することに期待しています。NFTエコシステムが多様なアプリケーション価値を生み出すことにも期待していますね。

NFT市場は暗号資産の市況による影響を受けて大幅に縮小しましたが、今後、知的財産、デジタルアイデンティティ、会員権、RWA(現実資産)トークン化などの領域でさらなる内在価値を見出す可能性が継続的に注目されるだろうと思います。

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
Side Banner
Side Banner2
Side Banner
Side Banner2
MAGAZINE
Iolite(アイオライト)Vol.16

Iolite(アイオライト)Vol.16

2025年11月号2025年09月30日発売

Interview Iolite FACE vol.16 concon株式会社 CEO 髙橋史好 PHOTO & INTERVIEW 片石貴展 特集「2026 採用戦線異常アリ!!」「ビットコイン“黄金の1ヵ月”に備えよ」「米国3法案 イノベーション促進か、監視阻止か— 米国の暗号資産政策が大再編 3大法案が描く未来図とは」 Crypto Journey 「暗号資産業界の“影の守護者”が見据える世界のセキュリティ変革」 Hacken CEO ディマ・ブドリン Interview 連載 「揺れる暗号資産相場を読み解く識者の視点」仮想NISHI 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等

MAGAZINE

Iolite(アイオライト)Vol.16

2025年11月号2025年09月30日発売
Interview Iolite FACE vol.16 concon株式会社 CEO 髙橋史好 PHOTO & INTERVIEW 片石貴展 特集「2026 採用戦線異常アリ!!」「ビットコイン“黄金の1ヵ月”に備えよ」「米国3法案 イノベーション促進か、監視阻止か— 米国の暗号資産政策が大再編 3大法案が描く未来図とは」 Crypto Journey 「暗号資産業界の“影の守護者”が見据える世界のセキュリティ変革」 Hacken CEO ディマ・ブドリン Interview 連載 「揺れる暗号資産相場を読み解く識者の視点」仮想NISHI 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等