次々とあらたなテクノロジーが生まれ、ブームが過ぎ去っていく時代。だからこそ、時代に左右されない知恵を授けてくれる良質な書籍を読もう。
TwitterやMetaは著作権侵害の違法なプログラム、データ、コーパス、ドキュメントを使用している「オープンソースではないAI」であるため、著作権の根拠、評価、説明ができないと企業はオープンソース保有企業にライセンス代、補償を支払う事になる可能性があると警告を発信している識者もいる。「安易な利便性=AI」と短絡的に捉えるのは非常に危険なことのようだ。
1. トップ5%の社員は何を考えて、どう行動しているのか
本書は人事評価トップ5%の社員がビジネスにおいてどのような習慣を持っているのかを明らかにするため に、605社のビジネスパーソン1万8,000人を対象に、定点カメラ・ICレコーダー・GPSで収集したデータをAI分析して、その特徴を導き出した結果をまとめたもの。
本書で紹介されているトップ5%社員の五原則とは、「目的のことだけを考える」・「弱みをみせる」・「挑戦を実践だと捉える」・「意識変革はしない」・「常にギャップから考える 」。これらの原則にもとづいて、彼らが仕事の効率や成果を高めるためにとっている具体的行動が紹介されている。
さらにトップ5%社員のコミュニケーションのコツも紹介されており、日常生活でも役立つコミュニケー ションスキルを知ることができる一冊となっている。
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2. 頭の良さは「話す前にどれだけ立ち止まれるか」で決まる
自身は「頭が良い人」ではなく口下手であったという著者が、22年間のコンサル経験を経て、頭の良い人になるために必要な考え方や話し方といった知見を紹介した一冊。
決して話し上手というわけではなかったからこそ、筆者は他者から信頼を得るにはどうすればいいかを徹底的に考え、論理的にその方法を整理したという。たとえば第一章では、頭の良い人が話す前に考えている「7つの黄金の法則」が紹介されている。
その法則とは「相手の立場に立って話す」や「結論から話す」など。一見すると当たり前のようだが、それを言語化して整理し、 論理的に理解することで、飛躍的に会話能力が向上するはずだ。本書はビジネスシーンだけではなく、日常生活でも役立つコミュニケーションスキルを与えてくれる人間力の本といえるだろう。
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3.日本は『安全』だが『内向き』に? 30年後の未来を予測する
膨大なファクトと経済学や地政学に関する深い専門知識、歴史的な洞察を通じて英国人ジャーナリストが2050年の世界を予測する。
未来を予測する書籍は少なくないが、そのなかでも本書は冷静に現状を整理をした上で、世界を取り巻く「エネルギー問題」や「民主主義」、「格差」、「テクノロジー」といった重大要素、さらに各国独自の文化背景や歴史を織り込んだ内容となっている。
たとえば2050年の日本は、高齢化が進み国民の生活を守ることが最優先事項の内向きな国になるが、安全性や社会秩序といった現在の強みはそのまま維持されるだろうとしている。このように筆者は世界各国の歴史や文化にも精通しており、それぞれの国が抱える課題と未来への展望を冷静かつポジティブに綴っている点も本書の特徴。
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4.生成AIを使って何をすべきか、何をしないべきか
プログラマーや起業家でもある人工知能研究の第一人者・清水亮氏が、生成AIというあたらしい技術の歴史的背景と未来の展望を解説した一冊。
生成AIとは、検索や分析などの既存の情報を利用するのではなく、あたらしい情報やコンテンツを自動的に生成するAIのこと。この技術は、ビジネスやエンターテイメント、教育や高齢化社会など、さまざまな分野に革新的な変化をもたらす可能性があるものと期待されている。
本書では、生成AIの仕組みや特徴、法的・倫理的な問題、表現手段としてのAIなど、幅広いテーマについてわかりやすく説明して いて、生成AIでビジネスはどう変わるのか、生成AI時代に人はどう生きるべきかといった実践的な問いにも回答している。生成AIが存在する未来をどう生き、ビジネスに活用するかを知りたい人は必読。
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