金融・経済

ネット証券でNISAも投資信託もかんたん! 後悔しないネット証券の選び方

2023/09/28Iolite 編集部
SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
ネット証券でNISAも投資信託もかんたん! 後悔しないネット証券の選び方

初心者にオススメの総合力が高いネット証券3社を掲載

知らないと手数料との差額でまったく利益が得られなかったり、ポイント還元を利用できなかったりするので注意!!

ネット証券とは?

かつて話題になった「老後2,000万円問題」や、近年の経済不安を受け、日本でも投資に取り組む人が増えているという。特に近年は、外出自粛により自宅で株や為替の取引をする個人投資家が急増したことで、ネット証券の人気が高まっている。

ネット証券とは、実店舗がなく、スマートフォンやパソコンを使ってインターネット上で株などの取引ができるサービスのこと。投資といえば、かつては一部の富裕層だけがやっているものと思われていたが、今や誰もが投資をする時代だ。ネット証券も、近年では投資初心者に向けたサービスの拡充を進めている。

ネット証券の口座開設は無料で、基本的には手続きもネット上で完結する。近年ではポイントサービスとの連携も進んでおり、たとえばネット証券の一つである「SBI証券」では、投資をすることでTポイント・Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALポイントが貯まるサービスや、これらを使って投資ができるサービスが提供されている。

自分のお金で投資を始めるのが怖いという初心者でも、ポイントを使って投資をするのであればハードルは随分と下がるはず。投資の始めやすさ、手続きの簡単さ、ポイントを貯められるオトクさという点からも、ネット証券は間違いなく初心者にオススメできるサービスとなっているのだ。

ただし、SBI証券のようなネット証券は、15社以上も存在する。そのため、初心者がネット証券で投資を始めるにあたって最初にぶつかるのが「どのサービスを使えばいいのか」という悩みである。そこで、ネット証券を選ぶ際のポイントをいくつか紹介しよう。

ネット証券を選ぶ際のポイント

まずは、何に投資をするのかにあわせて選ぶという方法。たとえばNISAを始めるつもりならNISAの取り扱い銘柄が多いネット証券を使うのが良いだろう。

ネット証券にはNISAや投資信託、外国株などさまざまなサービスがあるため、自分が何に投資をするのかを決めている場合はそれに適したネット証券を選ぼう。各サービスの概要はこの後紹介していく。

少しでも無駄な手数料を払いたくない場合は、各社の手数料を比較して選択しよう。手数料は、通常は取引ごとに発生するが、「松井証券」のように1日の取引合計金額によって手数料が決まるネット証券もある。

たとえば少額を1日に何度も取引するようであれば、松井証券は1日50万円分の取引まで手数料無料なので非常にオトク。一方、100万円単位で長期的な投資をする場合は、取引ごとに手数料が算出されるサービスの方がオススメといえる。

また、ポイントの貯まりやすさや使いやすさでネット証券を選ぶという方法もある。たとえばSBI証券は、三井住友のクレジットカードで「クレカ積立」をすればVポイントが1%還元される。さらにプラチナプリファードなら最大5%還元に。

同様に、楽天証券の場合は楽天カードを使って積み立てれば楽天ポイントが0.5%~1%還元となっている。すでに三井住友カードや楽天カードを日常的に使ってポイントを貯めているなら、それにあわせてネット証券を選ぶのもありだろう。

このようにネット証券を選ぶ時の観点はいくつもあるため、総合力が高いところを選ぶのが無難といえる。そこで、ネット証券各社のなかでも人気が高く、取り扱い銘柄の数やサービスが充実しているオススメ3社を紹介しよう。

どのネット証券が良いか、まだ判断がつかない場合は、この3社から選んでおけばまず間違いはないはずだ。

総合ランキング上位3社

ネット証券に登録する方法

ネット証券の登録は、基本的にはインターネット上ですべて完結する(郵送を選択することも可能)。証券会社ごとに仕様は異なるが、開設までの流れはほぼ同様となっている。

まずはホームページから口座開設のページに進んで、メール認証を行う。その後、氏名や住所などを入力してから、NISAなどの各種サービスへの申し込み。最後にマイナンバーカードなどの本人確認書類を提出すれば、自動で審査が行われる。以上で、申し込み内容に問題がなければ数日程度で口座が無事に開設される。

以下、SBI証券の申し込み画面を例に、口座開設までの流れを紹介する。なお、申し込みはスマートフォンでもパソコンでも可能。申し込み時にマイナンバーカードなどの本人確認書類が必要になるので手元に用意しておこう。

STEP 1.

まずはSBI証券のホームページから口座開設のページに進む。

STEP 2.

最初にメールアドレスを登録。入力して「次へ」をクリックすれば認証コードが記載されたメールが届く。

STEP.3

メールに記載されている認証コードを入力して「次へ」をタップ。

STEP.4

個人情報の入力画面が表示されるので、氏名や生年月日、住所などを入力する。

STEP.5

NISAなどの各種申し込み欄があるため、自分に合う選択肢を入力しよう。

STEP.6

各種入力が完了したら、口座開設が完了した後の通知方法を選ぶ。通知をメールで受け取り、オンラインですべてを完結させることも可能。

STEP.7

口座開設の方法(個人情報を確認する方法)を選択する。「ネットで口座開設」を選択すればインターネットですべて完結する。

STEP.8

マイナンバーカードの画像を送付。その後、審査が行われて申し込み内容に問題がなければ無事に口座開設完了!

何に投資すればいい?
NISA・投資信託・IPO・外国株・ミニ株とは

ネット証券では一般的によく知られている株式以外にも、NISA・投資信託・外国株・ミニ株といったサービスが用意されている。それぞれのサービスについて、初心者でもわかるようにメリットとデメリットを説明しよう。

▶NISA(少額投資非課税制度)

NISAは、投資で得た利益に対して税金がかからない制度のこと。投資初心者はまずNISAを使うのがオススメだ。

一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3種類があり、さらに2024年からは新NISA(新しいNISA)が始まる。それぞれに年間非課税枠が決まっているため、自分の予算や投資計画にあわせて利用しよう。

▶投資信託

多くの投資家から資金を集め、その資金を運用会社の専門家が運用し、利益を分配する投資商品のこと。さまざまな個別銘柄がパック詰めされたような商品で、1つの商品内で分散投資を行うことができる。

ただし、投資信託は運用会社の専門家が運用するため、運用方針や運用実績などを自身で確認する必要があり、手数料が高い場合もある。

▶IPO(初公開株)

企業が初めて株式を公開市場に上場し、一般投資家に売り出すこと。上場直後の需給バランスから株価が大きく上昇することが期待される傾向がある。

ただし、IPO株は思ったよりも株価が上がらないケースや株価が下落するリスクもあるので、中級者以上になってから手を出そう。

▶外国株

海外の企業が発行する株式のこと。基本的には日本の株式と同様だが、各国の経済状況などを自ら調べる力が必要になるため、海外事情に詳しい投資家などにオススメ。

▶ミニ株(単元未満株)

通常の単元数よりも少ない数の株式を取引できる制度。通常100株単位で取引されるような銘柄でも、ミニ株を導入しているネット証券では1株単位で取引することが可能なので、少額から投資を始められる。ただし、取扱銘柄数は通常の株式よりも少なくなっている。

初心者は何を重視して選んだほうがいい?

ポイント投資とは、楽天ポイントやVポイントなどを使って投資信託などで運用することである。投資を始めたいけれども手元のお金が減ることに抵抗があるという初心者なら、1ポイント=1円と同じように投資ができるポイント投資は非常にオススメ。

ただし、ネット証券会社はそれぞれ利用できるポイントに違いがある。たとえばSBI証券はTポイントやVポイント、楽天証券は楽天ポイントが利用可能だ。また、ポイントは投資に使えるだけではなく、投資によって貯めることもできる。投資による利益を得ることも重要だが、上手に投資すればポイントを効率的に貯めて使えることも覚えておこう。

ちなみに本特集で紹介した松井証券では、有名ポイントを使うことはできないが「松井証券ポイント」が貯められる。このポイントはPayPayポイントなどに替えられるので忘れずに貯めておこう。

このようにネット証券を使って投資できる商品は数多い。初心者は、まずはNISAから手を出して、詳しくなってきたらそれ以外の商品について学ぶのがオススメだ。


関連記事

新NISAの落とし穴 銘柄選定や気を付けるべきポイントを徹底解説

新NISAと劣後債 株を取り巻く環境と注意点とは?

SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
Side Banner
MAGAZINE
Iolite(アイオライト)Vol.10

Iolite(アイオライト)Vol.10

2024年11月号2024年09月29日発売

Interview Iolite FACE vol.10 デービッド・シュワルツ、平田路依 PHOTO & INTERVIEW「ゆうこす」 特集「日本国内の暗号資産業界動向」「トランプvsハリス 暗号資産業界はどうなる? 」「評価経済社会は予言書だったのか」 Interview :株式会社メタプラネット サイモン・ゲロヴィッチ、CALIVERSE キム・ドンギュ 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等

MAGAZINE

Iolite(アイオライト)Vol.10

2024年11月号2024年09月29日発売
Interview Iolite FACE vol.10 デービッド・シュワルツ、平田路依 PHOTO & INTERVIEW「ゆうこす」 特集「日本国内の暗号資産業界動向」「トランプvsハリス 暗号資産業界はどうなる? 」「評価経済社会は予言書だったのか」 Interview :株式会社メタプラネット サイモン・ゲロヴィッチ、CALIVERSE キム・ドンギュ 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等