知らないと手数料との差額でまったく利益が得られなかったり、ポイント還元を利用できなかったりするので注意!!
ネット証券とは?
かつて話題になった「老後2,000万円問題」や、近年の経済不安を受け、日本でも投資に取り組む人が増えているという。特に近年は、外出自粛により自宅で株や為替の取引をする個人投資家が急増したことで、ネット証券の人気が高まっている。
ネット証券とは、実店舗がなく、スマートフォンやパソコンを使ってインターネット上で株などの取引ができるサービスのこと。投資といえば、かつては一部の富裕層だけがやっているものと思われていたが、今や誰もが投資をする時代だ。ネット証券も、近年では投資初心者に向けたサービスの拡充を進めている。
ネット証券の口座開設は無料で、基本的には手続きもネット上で完結する。近年ではポイントサービスとの連携も進んでおり、たとえばネット証券の一つである「SBI証券」では、投資をすることでTポイント・Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALポイントが貯まるサービスや、これらを使って投資ができるサービスが提供されている。
自分のお金で投資を始めるのが怖いという初心者でも、ポイントを使って投資をするのであればハードルは随分と下がるはず。投資の始めやすさ、手続きの簡単さ、ポイントを貯められるオトクさという点からも、ネット証券は間違いなく初心者にオススメできるサービスとなっているのだ。
ただし、SBI証券のようなネット証券は、15社以上も存在する。そのため、初心者がネット証券で投資を始めるにあたって最初にぶつかるのが「どのサービスを使えばいいのか」という悩みである。そこで、ネット証券を選ぶ際のポイントをいくつか紹介しよう。
ネット証券を選ぶ際のポイント
まずは、何に投資をするのかにあわせて選ぶという方法。たとえばNISAを始めるつもりならNISAの取り扱い銘柄が多いネット証券を使うのが良いだろう。
ネット証券にはNISAや投資信託、外国株などさまざまなサービスがあるため、自分が何に投資をするのかを決めている場合はそれに適したネット証券を選ぼう。各サービスの概要はこの後紹介していく。
少しでも無駄な手数料を払いたくない場合は、各社の手数料を比較して選択しよう。手数料は、通常は取引ごとに発生するが、「松井証券」のように1日の取引合計金額によって手数料が決まるネット証券もある。
たとえば少額を1日に何度も取引するようであれば、松井証券は1日50万円分の取引まで手数料無料なので非常にオトク。一方、100万円単位で長期的な投資をする場合は、取引ごとに手数料が算出されるサービスの方がオススメといえる。
また、ポイントの貯まりやすさや使いやすさでネット証券を選ぶという方法もある。たとえばSBI証券は、三井住友のクレジットカードで「クレカ積立」をすればVポイントが1%還元される。さらにプラチナプリファードなら最大5%還元に。
同様に、楽天証券の場合は楽天カードを使って積み立てれば楽天ポイントが0.5%~1%還元となっている。すでに三井住友カードや楽天カードを日常的に使ってポイントを貯めているなら、それにあわせてネット証券を選ぶのもありだろう。
このようにネット証券を選ぶ時の観点はいくつもあるため、総合力が高いところを選ぶのが無難といえる。そこで、ネット証券各社のなかでも人気が高く、取り扱い銘柄の数やサービスが充実しているオススメ3社を紹介しよう。
どのネット証券が良いか、まだ判断がつかない場合は、この3社から選んでおけばまず間違いはないはずだ。