コロナ禍で加速したDXだが、実際にテレワー クやテレビ会議の浸透でIT技術による業務効率化を実感した投資家も多い。
DXは今やビジネスにおいて必須で、顧客との関係や組織運営、働き方、デジタルを活用したビジネスモデルの創出にまでDXの市場は拡大した。そして、政府もDX推進を今後も推奨していくことから、DX関連の事業者 は大きなビジネスチャンスとなるだろう。
DX市場は今後も拡大していき、国内外で製造や金融業界の成長が市場拡大を牽引していくと予想される。 DX関連銘柄は今後しばらく注目すべきトレンドの 1つといえる。
※ページ内の表内データは2023/11/10時点のものです
●ITbook HD(1447)-19.53%(6ヵ月)
地盤調査改良とITコンサルが主力で 官公庁に強みを持っている
ITコンサルのITbookと地盤調査・改良工事のサムシングHDが2018年10月に経営統合。ITコンサルは自治体、企業のDX案件が増勢で、地盤調査改良、システム開発、人材事業も堅調推移している。
11月14日に決算を発表し、2024年3月期第2四半期連結経常損益は1,100万円の黒字(前年同期は2億3,800万円の赤字)に浮上、業績はV字回復。
無配継続企業でもあることから売買はチャート重視の短期スタンスか。
▶▶注目の理由
現在も政策関連事業に関わっており、 官公庁に強みを持っているので、今後も株価推移に期待が持てる。
●アイネス(9742)+11.26%(6ヵ月)
自治体向け総合行政システムに 最大の強みをもってDX事業を推進
独立系SIで自治体向け総合行政情報システム『ウェブリングス(WR)』に強みがあり、三菱総研と提携。
当面280団体(現在250)を目指す。予想PER18.74倍、実績PBR0.88倍、予想配当利回り3.27%は割安感も。
売買は暴騰した後の押し目を丁寧に反発期待で狙うなど、短期がよい。
▶▶注目の理由
DX人財教育支援サービスの提供も開始して 今後もDX事業を展開していくことから時流に乗って成長に期待が持てる。
●アイティーフォー(4743)+22.30%(6ヵ月)
全国的な課題だった学校給食費の公会計化を実現したシステムを開発
システム開発は上期の受注で伸び悩むが金融中心に堅調で、コールセンター向け自動電話システムはノンバンク需要を開拓。
2024年3月期第2四半期連結経常利益は前年同期比6.2%増の17.2億円に伸び、通期計画の34.6億円に対する進捗率は5年平均の42.1%を上回る49.8%に達した。
増収増益が続く無借金の優良企業。予想PER11.88倍、実績PBR1.66倍、予想配当利回り3.83%に割高感はなし。
▶▶注目の理由
自治体や政令都市からの受注が多く、地方のDX化の方向性にマッチしているため、今後もこの傾向が続くとみる
関連記事
注目の半導体関連株 2024年に注目すべき銘柄とは——
AI等の導入で生産性の向上が著しい物流銘柄3選