最新のテクノロジー、そしてあらたなビジネス競争の舞台として注目されているWeb3.0とAI。これまでも熾烈な争いを繰り広げてきた携帯キャリア各社も、この領域に進出し始めている。
新時代のビジネス領域で、ブルーオーシャンを切り開くのは果たしてどの企業になるのか。
携帯キャリア4社の事業・シェア率
▶▶NTTドコモ
シェア率:36.1%
携帯契約数シェアNo.1! 金融・決済領域にも強い。
1991年の設立以来、携帯や自動車電話など移動通信事業の中心として長年にわたって強固な地位を築いており、現在も携帯キャリア企業の王者として君臨している。最近では通信事業だけではなく、金融や決済領域、マーケティングソリューションなどを「スマートライフ事業」と位置づけて注力している。

▶▶KDDIグループ
シェア率:27.0%
5Gを中核にした事業変革を推進中
携帯シェアNo.2のKDDIグループは、2030年に向けて「社会を支えるプラットフォーマー」という中期経営計画を掲げている。5Gを事業変革の中核に据え、あらゆる産業や生活シーンで付加価値を提供できる企業になることを目指す。

▶▶ソフトバンクグループ
シェア率:20.9%
通信事業だけではなく金融やICTビジネスも展開
一般的には携帯キャリアとして知られているが、そのほかにもスポーツ、金融、ICTなど幅広い事業に投資、開発をしている。決済領域のシェアトップであるPayPayを始めとした多くのサービスをグループ内に抱えていることが強み。新規事業の開拓にも積極的なため、今後も通信事業以外の分野での活躍が期待される。

▶▶楽天グループ
シェア率2.2%
モバイル事業は苦戦巻き返しの一手が待たれる
第4のキャリアとしてモバイル事業に参入したものの、5年連続で赤字となっている。他社と比較して料金面では勝っているものの、黒字のための十分な契約数を獲得できていない点がネックとなっているようだ。モバイル事業の赤字がグループ全体の足を引っ張っているため、巻き返しは必須となっている。

※シェア率は総務省「通信市場の動向について」を参照