トレンドが移り変わる速度が異常に早い時代で、いかに生き残りをかけてビジネスシーンで戦っていくか?その答えは「本」のなかにあるかもしれない。
2023年は「ChatGPT」がその存在感を世に知らしめた年だった。AIが人の生活にどのような影響をもたらすか。ビジネスや流通、エンターテインメントがどう進化するのか。注目度は日々高まっているが、まだその正解はみえていない。
AI進化のデメリットは?そのデメリットもAIは克服できるのか?AIは本当に我々の味方なのか?そんな大きな矛盾を抱えているAIについて、幾人もの識者たちが立てる今後の予想に注目したい。
1. AIを使いこなしたいすべてのエンジニアへ
【Review】
生成AIの一種である「ChatGPT」を、エンジニアがどのように活用すれば生産性が上がるのかを追究した一冊。システムやアプリの開発において、どのような会話・質問を投げかければ、ChatGPTから有益な回答を導き出せるのかを実例とともに紹介している。
AI技術の仕組みや活用方法について紹介する本は数多く流通しているが、エンジニア職の人にしぼって、効率的・効果的に使うためのアイディアを解説してくれる点が本書の特徴となっている。
「仕事でAIを活用する可能性がある」、「もう一歩エンジニアとして成長したい」と考えているエンジニアに役立つアイデアが満載の内容。本書を読み、面倒な作業をAIに任せ、自分はよりクリエイティブな作業に集中するためのスキルを身につけよう。
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2.AIは”雇用”と”経済”をどう変えるか
【Review】
AI技術の急速な発展によって、「人間の仕事がAIに奪われる」といった言説がささやかれ始めている。
数年前は「どんなに技術が進歩しても、ヒトにしかできない仕事やクリエイティビティはある」と信じて疑わなかった人々でさえ、この現実を目の前にして「いよいよ本格的に多くの人が失業するのでは?」と思わずにはいられないはず。
では、AIによって”雇用”はどう変わり、世界の”経済”にどのような影響を与えるのか。実際に失われるであろう仕事、そして本当の意味で「人間にしかできないこと」とは。本書はこれらの疑問に対する回答と、AIによってこれから数年の間に起こるであろう変革を、現実的な視点で予測した一冊である。
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AIに仕事を奪われることを懸念するあなたに
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3.世界の最新トレンド・トピックを一気に知る
【Review】
MUFGのシンクタンク・コンサルティングファームが、世界の最新トレンドや重要トピック、キーワードをまとめて解説した一冊。取り扱うテーマはいずれも2024年の日本と世界にとって無視できない重要なものばかりになっている。
具体的には「世界経済のインフレ」、「米国金利」、「少子化対策と子育て支援」、「サステナビリティ」、「人口動向と地方活性化」、「地政学リスク」、「国際社会」など非常に幅広い。
これらのトピックについて、過剰に危険視したり、非現実的な楽観論を語るのではなく、客観的で現実的な情報を提供してくれている。仕事や人生について考えるための基礎知識を入手したい人や、自身の一般教養をアップデートしたい人におすすめの内容である。
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4.NFT・暗号資産の税金がわかる定番書
【Review】
所得税、法人税、相続税など、各税法の暗号資産に関する特別の定めを詳細に解説した一冊。筆者2人はこの分野における日本随一の専門家で、東洋大学法学部准教授・税理士(泉氏)と、カオーリア会計事務所代表(藤本氏)といった経歴を持つ。
こういった書籍は法律を解説しただけのものが多いが、本書は確定申告の実務を見据えて、具体的な取引事例をもとに損益計算の仕方も解説している。また、税制度や暗号資産・NFTに関する知識が乏しい初心者にも十分配慮されていて、専門用語や特殊な仕組みについては平易な言葉でわかりやすく解説してくれる。
企業でも個人でも、暗号資産やNFT取引をしているすべての人にとって必読書といえる内容である。利益が出たけれども実は税金のことがよくわかっていない、という人は必読。
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