ブロックチェーン活用に積極的な姿勢を打ち出す福岡県飯塚市そして同市と取り組みを進めるchaintopeが見据える今後の展望とは?
——飯塚市でWeb3.0を活用する利点及び意義をお聞かせください。また、現在進めている取り組みなどがあれば教えてください。
大隈友加(以下、大隈):飯塚市には九州工業大学情報工学部、近畿大学産業理工学部の2つの理工系学部を中心に、研究機関やIT系企業、エンジニアが集積しています。
これらの優秀な人材や知的資産を活かし、20年前から情報産業都市を目指して新産業創出に取り組んできましたが、近年ではブロックチェーンに携わる有数の研究者やエンジニアが飯塚市に複数在籍し、産学官連携のもとWeb3.0の活用推進が図られることに利点を感じています。
また、現在、人材育成にも力を入れています。福岡県及びchaintope社と共同でブロックチェーンに特化した「B3」という研修会を開催しており、ブロックチェーン技術を学ぶ機会を創出しています。
正田英樹(以下、正田):近畿大学産業理工学部の山崎重一郎教授を中心に2015年から勉強会が実施されてきたのですが、これをきっかけにいくつかのスタートアップが生まれました。こうした事例も踏まえ、飯塚市はいわばブロックチェーン研究の要地であり、エンジニア育成の拠点になっています。
最近、九州では半導体の盛り上がりが熊本県を中心としてあります。AIも盛り上がっていて、ブロックチェーンとあわせて興味を持つ学生が増えており、実際に研究が行われています。特にブロックチェーンを使った社会貢献を目指す学生が多いですね。