株式投資やNFT投資は、価格上昇でキャピタルゲインを獲得するのが大きな目的。でも、正直なところ価格の予想は難しいし、誰にも予想できない。
それなら、「優待」に注目して投資を楽しんでしまうのも”アリ”!
株式投資の楽しみはキャピタルゲインや配当だけではない
中川:新NISAが始まることもあって、世間では株式投資の熱が一段と盛り上がっていますね。私も、この機会にがっつり株を始めたいと思っているんですが、正直なところどれを買えばいいのかまったくわかりません。
岸:株初心者の方が陥りがちな悩みですね。
中川:色々調べてみても、正直なところどの株が値上がりするのかなんてわからない、というのが本音です。それに、配当と優待があって利回りがこれくらいある、みたいな情報もインターネット上にたくさんありますが、その2つの違いもいまいちわかりませんし、結局どれがいいのか判断できないんですよね。
岸:配当と利回りについては、初心者の方は混乱してしまいがちですね。配当というのは、株を持っている株主に分配される現金配当のことです。持っている株の量とその会社の業績に応じて、利益の一部を株主に現金で配るのが配当です。
一方、優待は正確には、株主優待と呼ばれる制度です。これは、株主に対して現金ではなく自社商品やサービスをプレゼントする制度ですね。たとえば外食企業なら、その企業の店舗で使える商品券をもらえたり、サービスが安く利用できる割引券のようなものがもらえたりします。
中川:どちらをもらえるのかは、企業ごとに決まっているのですか?
岸:そうですね。配当と優待の両方がある企業、配当だけで優待はないという企業、それから配当と優待のどちらもないという企業もありますね。
中川:配当も優待もない……?
岸:そういう企業の株を買うのは、株価の値上がりで得られるキャピタルゲインを目的にしている人たちです。配当だけがある企業の株を買う場合は、キャピタルゲインだけではなく配当金も期待することになります。
配当はお金がそのまま手に入るので非常に魅力的ですが、企業の業績次第で配当金がゼロになるようなケースもあるので、ある程度企業のことを見極める力が必要かもしれません。
中川:やはりある程度見極める力が必要なんですね。