トレンドが移り変わる速度が異常に早い時代で、いかに生き残りをかけてビジネスシーンで戦っていくか?その答えは「本」のなかにあるかもしれない
ビジネスマンは時に仕事の取り組み方に迷い、そして自らの人生について考える。優れた技術とノウハウを吸収して仕事で成果を出したい時も、自らの人生をより良いものへと進めたい時にも、誰かの記述がヒントを与えてくれるはずだ。
今回紹介した『仕事の辞め方』というタイトルは衝撃的だが、その中身は仕事を辞められることで”得られるもの”に光をあてている。何を捨て、何を手に入れるのか。人生とは常にそういうものなのかもしれない。
1.仕事の辞め方
ワクワクしない仕事をダラダラ続けていませんか?
【Review】
大人気放送作家である鈴木おさむ氏による著書。
本書をきっかけに広まった「ソフト老害」という言葉は、40代が上の世代のプライドを傷つけず、下の世代の意見をまとめているつもりでも、下の世代からみたら”老害”にみえてしまっていることを指す。
本書は、仕事で経験を積み一定の地位も手に入れたはずの40代がぶつかってしまう”壁”を真っ直ぐにみつめ、決して長くはない人生で何を重視し、どう行動すべきかという著者の考えをまとめたものである。
「出世は寂しい」「あなたにも代わりはいる」など、心に突き刺さるような悩みと正面から向き合い、これからどう生きていくべきか。
放送作家という特殊な職業だけにあてはまる内容ではなく、多くの40代に刺さる普遍的な悩みと、悩みへの向き合い方を考えさせられる一冊となっている。
オススメ▶︎
これからどう生きるかを悩む40、50代へ
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2.売上10億円の壁を突き破る!営業DXの強化書
営業のDX化を目指す中小企業向けの1冊
【Review】
本書は売上3億円・5億円から10億円の壁を超えることを目指す小さな組織に必要なマーケティングや営業の指針を、体系的に解説する一冊。
小さな組織が売上10億円を狙うためには、”受注に近い営業活動”から変えていく必要があると本書は説く。
著者はSFA(営業支援ツール)、MA(マーケティング自動化ツール)の「Kairos」を開発するカイロスマーケティング代表取締役。
主な内容は、DX化によるインサイドセールス(内勤営業)の強化と、ツールの使用法に関するものとなっているため、読者対象はこれまでフィールドセールスを中心に営業を展開してきた組織である。
実際にDX化するにあたって必要な考え方や準備、組織を作り上げるためのノウハウがわかりやすい言葉で体系的に解説されている。
オススメ▶︎
これから営業DXを進めていきたい組織向けの1冊
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3.ブランドスイッチの法則
顧客はなぜその商品を買うのか?
【Review】
本書のタイトルである「ブランドスイッチ」とは、「特定カテゴリのなかで、消費者が今まで購入していた特定のブランドから、別のブランドへ購入を移行する」購買行動のことを指す。
世の「売れている商品」と「売れていない商品」の違いを生むのは、このブランドスイッチを誘発する力が大きいか小さいかであるとして、本書ではブランドスイッチを誘発するためのノウハウや購買者の心理を丁寧に分析している。
ブランドという用語を使っているが、本書の内容があてはまるものはシャンプーなどの日用品まで含めたあらゆる商品である。
著者は200を超えるブランドを担当してきたEC戦略コンサルタントであり、実例とその考察を交えて、最先端のEC戦略を教えてくれる。
オススメ▶︎
EC市場で顧客を勝ち取るための教科書
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4.CHANGE 変化を起こす7つの戦略
イノベーションを広め、変化を起こす成功の鍵を学ぶ
【Review】
あらたなアイデアやイノベーションをどう広めるか?革新的な発想・創造をもたらす力は何か?これらの問いに、ペンシルヴェニア大学のコミュニケーション学・社会学・工学教授であり、社会的ネットワークと行動変化の研究における第一人者であるデイモン・セントラ氏が答える一冊。
本書は具体的事例に基づいたビジネスノウハウというよりも、アカデミックな研究によって導き出された普遍的な法則を教えてくれる。
「インフルエンサーは変化を起こせない」、「より多くの人により早く伝えるのは間違い」など、一見すると正しいように思える常識を覆す最新の知見とともに、イノベーションが広まり社会を変えていく時に何が起きているのかを解き明かす。
オススメ▶︎
教養として、イノベーションの広がり方を知る
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