Web3.0技術の普及と発展に注力する日本企業であり、IEOでは国内第1号案件となったパレットトークン(PLT)が大きな注目を集めた。
BtoB及びBtoCにおいてブロックチェーンを活用したソリューション・サービスを提供する。大手金融機関との連携も強みの1つで、高品質なサービス提供を目指す。
——HashPort創業の背景をお聞かせください。
吉田世博氏(以下、吉田):起業する前2016年から2017年にかけて、ボストン・コンサルティンググループで働いていました。
その時期にブロックチェーン技術に魅力を感じ、この技術を活用して日本の社会を変革できるような事業を立ち上げることを考え始めました。
2018年にコインチェックの事件が発生し、ブロックチェーンを用いた活動が一時的に沈静化しましたが、私はこの分野が再び盛り上がることを信じていました。
ちょうどその頃、、クオンタムリープ株式会社の出井伸之さんとの会話のなかで、ブロックチェーンを通じて社会を改善したいという想いを伝えたところ、若いうちに挑戦するべきだと助言を受けます。
この助言を受けて、2018年7月に起業。最初の半年間は案件がなく、個人でコンサルティング業務を行うなど苦労もしましたが、2019年1月、ビットポイント社からの依頼で新規の暗号資産に関する仕事を始め、日本の取引所に上場する暗号資産の調査業務を行うようになりました。
ありがたいことにこの出来事をきっかけとして、当時の日本で上場予定の通貨調査の大部分をHashPortが手掛けることになりました。
一方で、私が起業した当初の目的、ブロックチェーンを使って社会システムを変革することからは離れているとも感じていました。
これが2020年に、より使いやすく安全なブロックチェーンネットワークを日本に提供するためにHashPaletteを設立した理由にもなっています。
現在、HashPortはコンサルティングとソリューションを提供し、HashPaletteではPLTトークンの発行や自社で企画したコンテンツの提供、自社スタジオという形で自社のチェーンに紐づいたゲームを制作しています。