SBIグループに属する暗号資産交換業者「SBI VCトレード」。金融大手の安定性と革新的なテクノロジーを組み合わせ、ユーザーに安全で使いやすい暗号資産取引環境を提供している。
ビットコインやイーサリアム等、全20銘柄の豊富な暗号資産の取引に対応し、低遅延の取引システムと充実したセキュリティ対策で、初心者から上級者まで幅広いニーズに応え、「SBI Web3ウォレット」の提供やステーブルコイン事業への進出などでWeb3ビジネスの推進を図る。
信頼性の高いサービスの提供とSBIブランドを活かし、「顧客中心主義」を目指す同社の代表取締役社長 の近藤智彦氏に暗号資産の将来性、事業の展望について伺った——
売買だけではなく、運用が可能なサービスを多角的に展開
——代表取締役就任に至るまでの経緯とご経歴をお訊かせください。
近藤智彦氏(以下、近藤):2007年SBIホールディングスに新卒入社して、「SBI VCトレード」には、2019年7月に取締役として加わりました。
それ以前SBI VCトレードは当初「SBIバーチャル・カレンシーズ」という社名で運営しており、設立は2016年です。正式にライセンスを取得し、サービスを開始したのは2018年のこと。
私自身は、長らくSBIグループ内の「SBIリクディティ・マーケット」という会社でFX事業に携わっていた中で、SBI VCトレードの経営体制変更の際に私も参画し、業務メンバーの交代や2020年に同業の「TaoTao(タオタオ)」の買収、2021年12月には同社との合併を経て、2022年6月にはシステムの統合を行いました。
その後、2023年にかけて事業の改善を中心的に進めていき、2023年6月から現職となります。
——暗号資産の魅力とは?
近藤:送金を例にあげると、従来のインフラでは国際送金が遅く、コストも高かったのが実情です。しかし、暗号資産を使えばその速度は圧倒的に速く低コストで送付が可能となります。
実際に私たちも、送金の分野で使いやすい技術を広めるための取り組みを進めてり、現にフィリピン等への国際送金に暗号資産XRPが利用されております。
このような使い勝手の良さが、暗号資産の最大の魅力だと思っています。