FSL第二弾ブロックチェーンゲーム『GasHero（ガスヒーロー）』解説

『GasHero』は、「AI によって滅ぼされた2084年の世界を舞台に、人類を救うために誕生した“ガスヒーロー” が、世界秩序の回復に向けて戦う」というストーリーになっている。プレイヤーはNFTであるガスヒーローを収集し、名声、富、権力を求めてほかのプレイヤーとバトルを繰り広げる。

『STEPN』を生み出したFSL の新作として公開以前から注目を集め、2024年1月にパブリックベータが開始されてからも、多くのプレイヤーやブロックチェーンゲームギルド（プレイヤーたちが集まってDiscordなどで活動しているコミュニティ）が参加して熱戦を繰り広げた。

『GasHero』のシステム

本作のシステムをあらためて解説しよう。『GasHero』は基軸通貨としてGMTというトークンを採用している。このGMT は『STEPN』においてガバナンストークンという位置付けで使用され、FSL全体のエコシステムにおけるネイティブトークンとしても使われている。簡単にいえば、FSLのさまざまなゲームやサービスで使えるトークンである。

GMTは『GasHero』のプレイを通じて獲得可能になっており、プレイヤーはバトルに勝利するなどしてより多くのGMTを獲得することが1つの目標になっている。

本作の最大の魅力は、プレイヤー同士が協力してグループを作り、ほかのグループとのバトルを行うという点である。そして、グループ同士の戦いに勝利していくほど、報酬が増えていくという仕組みになっている。

また、グループのなかでもリーダーとして活躍をすれば、さらに莫大な報酬を獲得できるようになっている。そのためプレイヤーはより強力なグループを作り、時にはそのリーダーとして集団を牽引して勝利することを目指すのだ。

このように、プレイヤー同士が密接に結びついて協力するソーシャル的要素こそが本作の面白さの肝となっている。パブリックベータ開始後は、国内国外の数多くのグループが、ゲームの世界でトップを取るために激しい争いを繰り広げており、SNS やDiscordコミュニティにおいてとてつもない盛り上がりをみせていた。

なお、本作はゲームをよりブラッシュアップするため、2月にいったんクローズドベータフェーズへと戻している。このフェーズで、ゲーム内の複雑なルールとメカニズムを設計し直し、より優れた状態で再び公開するとしている。

数多くの要素や仕組みを組み合わせた戦略性の高いゲームであるがゆえに、より多くのプレイヤーに楽しんでもらうためにはさらなるパワーアップが必要だということだろう。

今後、再びオープンベータ・正式リリースのアナウンスが来る日を大いに期待して待とう。

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