国内最大規模メディアが抱く信念、そして2回目の開催となるアジア最大規模カンファレンスのみどころに迫る
——お二人がWeb3.0領域に足を踏み入れたきっかけを教えてください。
各務貴仁(以下、各務):私はもともと金融系の仕事をしていたこともあり、2016年頃にビットコインの存在を知りました。その後、当時世界で最もビットコインの取引が盛んだったのが日本であったということや、マイニングなどに関心を抱いたことがきっかけでこの領域に足を踏み入れました。
あとは、グローバル市場で金融のやり取りをする際、既存の手法に煩わしさを感じていたことも大きかったです。
たとえば私自身、留学していた時に国際送金でストレスを感じる場面が多々ありました。当時も今も、暗号資産はボラティリティが大きく、金融領域での決済に向いているとは一概にいえません。それでも、価値移転という部分で取引のしやすさが従来と比べて高いことは事実ですし、海外にいたからこそ便利な側面を体感できたのだと思います。
青木誠(以下、青木):僕は2018年に当時インターンで入った会社がたまたまクリプト事業をあらたに立ち上げたのが始まりです。ちょうどその時期にバイナンスのVC部門である「バイナンス・ラボ」が初期投資を行うタイミングで、僕が入った会社のプロジェクトがたまたま選ばれたんです。
その会社自体はスタートアップでありながら、ある程度規模が大きい会社でした。Web3.0領域の事業をグローバルに展開していたこともあり、これまでのビジネスにないボーダーレスな世界観を味わえて面白いなと感じたのがこの領域に注力しようと思ったきっかけですね。そこから縁があり、CoinPostに入社しました。
CoinPost入社後は、自分の強みであるビズデブや営業力を活かすポジションに就きました。これまで日本市場に興味を持つ海外のクリプトプロジェクトはいくつもあったのですが、環境や言語の壁などがあり全然日本には来てくれませんでした。こうした状況をどう打開するのかという点にフォーカスしてカンファレンスなどに参加し、実際にプロジェクトをキャッチアップしたりすることは現在も続けていることです。