——プロサッカー選手として日本、海外でご活躍された槙野さんですが、改めてこれまでの経歴から現在の活動についてお聞かせください。
槙野智章(以下、槙野):プロサッカー選手として17年間プレイし、今はプロサッカーチームの監督になるという次の目標を目指して、ライセンス取得に向けた日々を過ごしています。また、自身で立ち上げたメンズコスメの会社経営と、マスメディアでのタレント活動を加えた3本軸で現在活動しています。
——日本代表としても多数の試合に出場した槙野さんですが、どのような気持ちでゲームに臨んでいたのでしょうか? またプレッシャーを感じる部分はありましたか?
槙野:クラブでの試合とそこまで大きな差はないのですが、責任と覚悟という部分での違いはあるかと思います。クラブでは所属する選手やサポーターに対する責任と覚悟をもってプレイしていましたが、日本代表となるとそこに立ちたいと思っているほかの選手たちの想い、そして日本の皆さまの期待を背負いますので、また違った責任と覚悟を感じますね。
それでも正直プレッシャーを感じることはなかったです。プレッシャーよりも、喜びの方が常に大きかったですね。
——槙野さんは現役時代にメンズコスメの会社として「HALTEN JAPAN LIMITED」を起業されましたが、なぜこのタイミングを選んだのでしょうか?
槙野:自分の価値が最も高い時に起業したいという想いがありました。また、自分がどのようなことを求められているのかがわかったのもこのタイミングだったので、引退を待つことなく会社を立ち上げました。
僕はロシア・ワールドカップの時に「ベストヘアカットランキング」でベスト5に入ったり、イベントやトークショーなどでもサッカーに関することより、容姿とか服、髪型に関する質問が多かったんです。
たとえば、本田圭佑選手ならビジネスに関すること、長友佑都選手なら体づくりや栄養学に関する質問が多くなるように、選手一人一人にキャラクターがあるなかで、僕にはファッション関連で求められていることがある。それを認識して、形にしたいと思ったのがきっかけです。
サッカーに恋して、サッカーに育てられたからこそ指導者として恩返し
——現在、サッカーチームの監督や解説者、またタレントなど幅広くご活躍されていますが、あらゆる活動を行う上で心がけていること、またマインドなどはありますか?
槙野:常に自分の活動が目標に向かっているかどうか、ということは意識しています。僕の次の目標はプロサッカーチームの監督ですので、そこに向かうためにどのような仕事をしなければいけないのか、また必要なことは何かを考え、理想の監督像を描きながらタレント活動などもしています。
やはりサッカーに恋して、サッカーに育てられましたので、それを選手ではなく指導者という立場で還元・恩返ししていきたい想いが強いです。
——槙野さんが描く「理想の監督像」について具体的に教えてください。