ANA(全日本空輸株式会社)は先月30日、グループ会社でメタバース事業を行うANA NEOと共同でNFT事業を開始したことを発表した。
独自NFTマーケットプレイス「ANA GranWhare NFT MarketPlace」をANA NEOがオープンし、バーチャルトラベルプラットフォーム「ANA GranWhale」と共に事業を推進していく。
ANAによれば、エアライングループとしてNFTマーケットプレイスをローンチするのは世界初となる。
今後、ANAは初となるANA NFTコレクションを販売する。
NFT商品の第1弾として、航空写真家のルーク・オザワ氏による初のデジタル写真をNFT化し、そのうち1点は写真の現像元であるポジフィルム付きで販売する。
第2弾は、今月7日よりANAがローンチカスタマーとして世界で初めて導入したボーイング787初号機の特別塗装機と、当時デザイン案として検討されていた幻のデザインをNFT化し、3Dモデルの飛行機として販売する。
クレジットカード決済に対応しているため、暗号資産やNFTの知識がなくても気軽に購入が可能だ。
NFTの初回出品はANAを含め計4社が行う。ラインアップは今後も増やしていく予定だ。
なお、オークション販売されているルーク・オザワ氏のコレクションは記事執筆時点で16万円の価格を付けている。このオークションは6月6日23時59分まで実施される。
また、ほかのコレクションではAirbits と ANA GranWhaleが共同制作したNFT「Sky Captain」も支持を集める。
Airbitsプロジェクトは持続可能な世界の想像を目指すプロジェクトであり、2021年に立ち上げられた。Sky Captainは販売当初3,000円であったが、現時点では10,000円以上の値がついており、なかには30万円で出品されているものもある。
ANA NEOはメタバースプラットフォーム「ANA GranWhale」の開発と運営を手がけている。
ANA GranWhaleを通じて提供を予定しているサービスは、バーチャル旅行体験ができる旅のテーマパーク「Skyパーク」、空港でのショッピングをイメージしたバーチャルショッピング空間「Skyモール」、未来の街「Skyビレッジ」だ。
また、運営にあたり三菱UFJ銀行、損保ジャパン、パソナグループ、北海道らと協業、提携している。
参考:プレスリリース
画像:ANA GranWhare NFT MarketPlaceより引用