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【NEWS】Web3.0で日本の伝統文化をつなぐアートプラットフォーム「ARTerrace」がローンチ

2024/04/23Iolite 編集部
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【NEWS】Web3.0で日本の伝統文化をつなぐアートプラットフォーム「ARTerrace」がローンチ

Web3.0で日本の伝統文化を残す取り組み

ARTerrace社は24日、国境を超えて日本の伝統文化をつなぐアートプラットフォームとして「アーテラス(ARTerrace)」をローンチしたと発表した。人間国宝18名を始めとする総勢56名の著名作家の作品を販売する。

アーテラスではブロックチェーンを活用した台帳管理を行い、作家と購入者双方が安心して作品の提供及び購入が行えるプラットフォームとして機能することを目指す。また、作家が作品に込めた想いなどを可視化し、伝統工芸作品に馴染みがなくとも楽しめる工夫を凝らしているという。

ARTerrace社はアーテラスを通じて「伝統工芸作品を未来にしっかりと伝えていく」と述べている。

近年、伝統工芸品等では継承者の減少や技術の記録が不十分な点、そして贋作の取引や転売など、多数の課題に直面している。

こうした現状を踏まえ、アーテラスはブロックチェーンで台帳管理を行い、未来に文化作品を残す取り組みをワンストップで行う。具体的には、ブロックチェーンを活用して作品の誕生から移転まですべてを記録・公開し、作品の真正性と信頼性の担保を図る。

次世代台帳管理システム「Kogei-J NFT」の活用

この取り組みで重要となるのが次世代台帳管理システムと銘を打つ「Kogei-J NFT」だ。

Kogei-J NFTは、ARTerrace社の独自技術と、ブロックチェーン及びNFTを活用した次世代台帳管理システム。ブロックチェーンが有する耐改ざん性を活かし、作品情報や真贋判定、流通管理等のあらゆる情報をNFT化して記録するという。

Kogei-J NFTでは従来技術において困難であった“すべての重要なデータを安全かつ永久に保存し、アクセス可能にする”を実現するべく、分散型ストレージ「アーウィーブ(Arweave)」を採用した。これにより、動画・画像データなどを1度の手数料支払いで永久的に保存することが可能だと説明している。

さらに、作品の真贋判定は最新の高精度3Dスキャン技術を用いる。同技術によって作品の細部まで正確に記録し、真正性の確保を実現する。

なお、取り扱い作品の購入は専用プラットフォームを通じて行えるが、将来的にはセカンダリーマーケット機能を拡充する予定だという。

ARTerrace社の代表取締役である藤野周作氏はIoltieの取材に対し、「我々はWeb3.0の先端技術を駆使して、日本の伝統工芸品を世界に届けることにすべての情熱を注ぎます」とコメント。

また、「これは単なる商業的な成功を超えた文化的な使命であり、私たちの仕事が日本の工芸にあらたな価値をもたらすことで、市場全体の発展に寄与することを心から願っています。ARTerraceは、日本の誇りを未来へと継承し、あたらしい文化の橋渡しをしていくことに全力を尽くします」と述べた。

参考:発表
画像:発表より引用

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