日本発のパブリックチェーン・アスターネットワーク(Astar Network)を開発するステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)は13日、新ブロックチェーンとして「Astar zkEVM (Astar zkEVM Powered by Polygon)」の提供を発表した。
Astar zkEVMはポリゴン(MATIC)を手がけるポリゴンラボ(Polygon Labs)と協業し、イーサリアム(ETH)のレイヤー2として開発される。今後、Aster zkEVMを通じて日本のWeb3.0事業展開を強力に推進していくという。
本発表はアスターネットワークが事前に「Supernova」と名付け予告していたも取り組みで、アジア最大規模のWeb3.0カンファレンス「Token2049」において全容が明かされた格好だ。
Astar zkEVMはゼロ知識証明を活用したPolygon CDK(Chain Developer Kit)を採用して開発される。これによりネットワーク上の取引処理を円滑に行うことが可能となり、スケーラビリティ問題の解消にも寄与するようだ。
今後、Astar zkEVMではグローバルのさまざまなWeb3.0の対応が行われ、取引手数料のかからないガスレス・トランザクションや、ユーザービリティの向上を図るアカウント抽象化(Account Abstraction)など、マスアダプションに向けたソリューションを提供していく予定だという。
発表によると、Astar zkEVMは日本の強みであるゲームやマンガ、IPコンテンツ等に焦点を当てたブロックチェーンとして構想されたようだ。これらのコンテンツ創作をより持続可能な形でグローバルに展開し、ユーザーのファンコミュニティを維持することを可能とするべく提供していくと説明している。
また、ステイクテクノロジーズは日本からWeb3.0事業の先進事例を創出していくべく、多数の国内企業やエンターテインメント領域での取り組みから得たノウハウを結集すると述べる。
ゲームやIPコンテンツ、金融、小売事業など各事業領域のトッププレイヤーとの連携及び協業をより一層深め、Astar zkEVMが日本市場において最も信頼されるチェーンとなることを目指す。
ステイクテクノロジーズのCEOである渡辺創太氏は発表で、Astar zkEVMを軸としたポリゴンラボとの連携先にあるゴールとして、「Web3.0業界及び日本経済の成長ドライバーとなることを目指す」と言及。
互いが培ってきた経験に基づき、Astar zkEVMを通じて日本企業のWeb3.0進出をサポートすると同時にブロックチェーンの社会実装を加速させていくと語った。
参考:発表
画像:発表より引用