日本発パブリックブロックチェーン・アスターネットワーク(Astar Network)の開発などを行うスターテイル・ラボ(Startale Labs)は7日、アソビシステム、ツインプラネット、W TOKYO、Y&N Brothersとともに合弁会社「株式会社YOAKE entertainment」を設立したと発表した。
YOAKE entertainmentではトークンを用いたアイドルプロジェクトを立ち上げる。スターテイル・ラボはアイドル経済圏確立、グローバル化に向け、YOAKE entertainmentと戦略的パートナーシップ契約を締結した。
また、アスターネットワークのファウンダーである渡辺創太氏はYOAKE entertainmentの取締役に就任。プロジェクトの基盤として、イーサリアムのレイヤー2「Astar zkEVM」が採択された。今後、トークン発行などもAstar zkEVMを活用して行われることとなる。
なお、プロジェクトの総合プロデューサーにはAKB48や乃木坂46を手掛けてきた秋元康氏が就任した。秋元康氏プロデュースのもと、男性アイドルグループの創出と育成を目指す。
発表によると、本プロジェクトではブロックチェーンを活用することで、ファンとアイドルの関係を根本的に変える革新的な手法を提供し、世界中のファンが地域や言語の壁を超えてアイドルグループを応援することを可能にするとしている。
アイドルグループを応援やサポートする活動として、CDやグッズの購入やイベント・キャンペーンへの参加などがあげられるが、これらがトークン獲得に直接結びつくエコシステムの確立を目指すという。将来的には、既存アイドルグループにおけるエコシステムの導入も目指し、トークンを活用したグローバルなエンタメ経済圏を拡大してくと説明した。
YOAKE entertainmentの取締役に就任した渡辺氏は「数々の社会の変動と向き合いながら、常に日本のエンターテインメントの第一線で活躍している秋元さんが生み出すコンテンツを、自分たちのWeb3プラットフォームにのせて発信することが今から楽しみです」とコメント。その上で、「エンタメコンテンツの可能性を広げ、グローバルで勝負していきます」と語った。
「Web3.0×アイドル」事例として先行する「IDOL3.0 PROJECT」
秋元氏は昨年、新規アイドル創造プロジェクトである「IDOL3.0 PROJECT」の総合プロデューサーにも就任している。
昨年12月には、同プロジェクトを通じて11人からなる女性アイドルグループ「WHITE SCORPION(ホワイトスコーピオン)」がデビューを果たした。
IDOL3.0 PROJECTでは国内暗号資産(仮想通貨)取引所DMM Bitcoin及びcoinbookにおいて、独自トークン・NIDTを通じたIEOが行われ、10億円超を調達している。
参考:発表
画像:発表より引用
関連記事
「WHITE SCORPION」の軌跡—— 本誌独占取材で明かされる新世代アイドル
“IDOL3.0 PROJECT”は日本のWeb3.0発展に寄与する偶像となり得るか——