ソラナ基盤のNFTウォレットアプリBackpackは31日、VARA(ドバイ暗号資産規制局)から暗号資産(仮想通貨)交換サービスプロバイダーのライセンスを取得し、暗号資産取引所Backpack Exchangeを開始することを発表した。
Backpackは先日、iPhone向けのiOS用ウォレットアプリ「Backpack」をリリースしたばかりだ。イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)の両チェーンに対応しており、FT及びNFTの取り扱いが可能となっている。
Backpackはウォレットプラットフォームで、ソラナチェーン基盤のNFTコレクション「MadLads」の初期ミントの提供を行ってきた。
Backpackの特徴として「xNFT」の取り扱いがある。xNFTはWeb3.0開発企業のCoral社が開発したソラナチェーン上の新トークン規格だ。xNFTは「Executable NFT(実行可能なNFT)」と称されており、従来のNFT以上の価値と可能性があるとわれている。
Backpack Exchangeはまだ一般公開されていないものの、ウェイティングリストへの登録は可能となっている。
VARAのライセンスはBackpack Exchangeを対象としていて、Backpackのアプリ内の他のサービスは対象外とした。
Backpackの創設者兼CEOであるアルマーニ・フェランテ(Armani Ferrante)氏は発表で、「単一障害があり、準備金の証明もなく、監査不能な取引所を利用することは普通のことではない。Backpack Exchangeは透明性とコンプライアンスの基準を引き上げて、このテクノロジーを提供できる最高のものを実証していきたいと考えている」と述べた。
Backpack Exchangeは既存のBackpack、Mad Labsコミュニティのメンバーを対象にプライベートβ版として11月に開始される。発表によると、取引所は2024年第1四半期に一般公開される予定だ。最初は暗号資産の現物取引に始まり、その後Backpackが世界各国でライセンスを取得するに従い、デリバティブ取引や証拠金取引などのサービスを拡大する予定であるという。
参考:発表
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