暗号資産

【NEWS】バーンスタイン、2024年末のビットコイン目標価格を9万ドルに引き上げ

2024/03/24Iolite 編集部
SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
【NEWS】バーンスタイン、2024年末のビットコイン目標価格を9万ドルに引き上げ

半減期による影響は限定的と予測

世界有数の資産運用企業バーンスタイン(Bernstein)のアナリストらは、暗号資産(仮想通貨)の市況改善を受け、ビットコイン(BTC)の年末目標価格を8万ドル(約1,210万円)から9万ドル(約1,360万円)に引き上げた。

アナリストらはビットコインが2024年から2025年中に高値を付けるとして、最高で15万ドル(約2,270万円)に達すると予測している。

21日、バーンスタインのアナリストであるゴータム・チュガニ(Gautam Chhugani)氏とマヒカ・サプラ(Mahika Sapra)氏は顧客向けのレポートで「現在、ビットコイン現物ETFへの資金流入の強さ、マイナーレバレッジの低さ、ネットワーク取引手数料の堅調さなど、一般的な強気市場の状況を考慮すると、半減期によるマイナーへの影響は比較的穏やかなものとみえる」と述べた。

ビットコインにとって4回目となる半減期は4月中旬頃に訪れると推定されている。今回の半減期により、マイナー報酬は現在の6.25BTCから3.125BTCに半減される。これにより、収益性の低いマイナーの撤退も予想されている。

半減期後のビットコインにおけるハッシュレートの低下は、これまで15~20%の範囲だった。しかし、バーンスタインのアナリストらはハッシュレート低下の推定値は約7%とみている。強気市場によりマイニング企業等のバランスシートが強化されているため、今回はマイナーの撤退が予想よりも減少すると推定している。

アナリストは今回の半減期について「低コストのマイナーに最も利益をもたらし、半減期後に相対的な市場シェアを獲得できる」と期待を寄せている。

さらに、マイニング企業のライオット(Riot)とクリーンスパーク(CleanSpark)が、最も多くのマイニング能力を持つ最大のマイナーとして浮上する可能性を指摘した。あわせて、高い流動性等を考慮してマラソンデジタル(MarathonDizital)の台頭もあり得るとしている。

また、アナリストらはビットコインが過去最高値となる73,000ドル(約1,100万円)ほどから63,000ドル(約950万円)以下まで下落したことは、半減期を直前に控えた「押し目買いの機会」になると述べた。「半減期前に市場は落ち着き、その後は全体的な強気相場が続くと予想している」と予想している。

参考:報道
画像:Shutterstock

関連記事

コインベース、ビットコイン半減期の価格を分析 現在の市況踏まえ警鐘鳴らす

ビットワイズ、2024年のビットコイン価格「1,000万円越え」を予測

SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
Side Banner
MAGAZINE
Iolite(アイオライト)Vol.10

Iolite(アイオライト)Vol.10

2024年11月号2024年09月29日発売

Interview Iolite FACE vol.10 デービッド・シュワルツ、平田路依 PHOTO & INTERVIEW「ゆうこす」 特集「日本国内の暗号資産業界動向」「トランプvsハリス 暗号資産業界はどうなる? 」「評価経済社会は予言書だったのか」 Interview :株式会社メタプラネット サイモン・ゲロヴィッチ、CALIVERSE キム・ドンギュ 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等

MAGAZINE

Iolite(アイオライト)Vol.10

2024年11月号2024年09月29日発売
Interview Iolite FACE vol.10 デービッド・シュワルツ、平田路依 PHOTO & INTERVIEW「ゆうこす」 特集「日本国内の暗号資産業界動向」「トランプvsハリス 暗号資産業界はどうなる? 」「評価経済社会は予言書だったのか」 Interview :株式会社メタプラネット サイモン・ゲロヴィッチ、CALIVERSE キム・ドンギュ 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等