海外暗号資産(仮想通貨)取引所ビットフィネックス(Bitfinex)は12日、エルサルバドルにてデジタル資産ライセンスを取得したと発表した。
同取引所によれば、エルサルバドルでデジタル資産ライセンスを取得した初事例になるという。
エルサルバドルは今年1月、政府と民間事業者によるトークン発行やそれによる資金調達、その他投資商品のトークン化等の規律を定めたデジタル資産証券法(DASL)を施行した。ビットフィネックスは今回、このデジタル資産証券法に基づき初めてライセンスを取得したことになる。
ライセンスを得たことで、ビットフィネックスは今後、中小企業、法人、個人投資家に対してグローバル市場への参加機会を提供するとしている。
また、ブロックチェーンベースで証券や債券等をトークン化することで、これまで十分にサービスを受けることができなかった企業、団体、投資家に画期的なツールを提供することが可能になったと付け加えた。
ビットフィネックスはプレスリリースで、証券のトークン化の重要性を強調している。特に即時取引や自己管理ができる点、そして24時間365日取引可能な点は既存の証券市場にはない利点だと述べる。
さらに、こうした要素はビットコイン(BTC)を法定通貨化したナジブ・ブケレ大統領のビジョンともマッチすると説明した。
エルサルバドルではビットコインを法定通貨化した後、積極的に活用する活路を見出そうとしている。その施策の1つであるビットコイン債についても、デジタル資産証券法の施行により実現に向け前進した。
参考:ビットフィネックス 発表
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