米暗号資産(仮想通貨)投資企業ビットワイズ(Bitwise)のアナリストらは、ビットコイン(BTC)の半減期後の価格変動について「過小評価されている」との見解を示した。
アナリストらはビットコインの価格について、半減期後の短期的、長期的影響を分析した。
まず、従来では半減期後翌月のビットコイン価格は前向きな状況を示してこなかったと指摘する。しかし、半減期後1年以内にビットコイン価格の上昇率は3桁%を記録していると説明した。
ビットワイズはレポートで、「半減期は歴史的にみて、長期的にビットコインの価格に恩恵をもたらしてきた」と述べ、半減期の翌年のビットコイン価格に関する推移を下記のように記した。
- 2012年:8,839%
- 2016年:285%
- 2020年:548%
また、半減期後翌月のビットコイン価格は下記のように推移していると述べる。
- 2012年:9%
- 2016年:-10%
- 2020年:6%
これらのデータは「まだ限られたものでしかない」としたものの、「グラフは興味深いパターンを示している。現在の市場価格は半減期の短期的な影響を反映しているが、その長期的な影響は過小評価されている」と指摘した。
こうした推移をみせる要因の1つとして、半減期によりビットコインの供給量が減少することをあげている。「ビットコイン価格が急騰し、インフレ率が低下し、価格の上昇が促進される」と評価した。
一方で、「ビットコイン価格の方向性は世界経済の動向や規制状況の変化、ブロックチェーン技術の進展が影響を与える可能性がある」とも述べている。
参考:レポート
画像:Shutterstock
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