米資産運用会社ビットワイズ(Bitwise)は、イーサリアム(ETH)現物ETFのS-1フォームの修正版を締め切りである今月8日よりも前に提出した。これによりイーサリアム現物ETFの取引準備が整いつつあることが浮上した。
ビットワイズは3日、修正した第3版となる登録申請書を提出した。アナリストらはこれらの商品は今から2週間以内に上場を開始する可能性があるとみている。
事情に詳しい情報筋によると、SEC(米証券取引委員会)は最終草案がいつになるか明らかにしていないが、来週末までに承認する可能性があるという。
ブルームバーグのETFアナリスト、ジェームス・セイファート(James Seyffart)氏はXでの投稿で、「ビットワイズからイーサリアムのS-1修正版が届いた。今週はほかの発行者からもさらなる修正版が届くと予想している。現時点では、これらの銘柄は来週後半から15日の週に上場される可能性があると考えている」と述べた。
SECは5月23日、ビットワイズを含む、8つのイーサリアム現物ETFの19b-4フォームを承認した。
取引を開始する前にS-1申請が有効が必須条件
発行者は、2段階のプロセスの一環として、取引を開始する前にS-1申請が認められる必要がある。
ブルームバーグのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏はSECの対応に疑問を投げかけている。
同氏はXで、「SECがなぜこれらの銘柄に時間をかけているのか、誰も本当にわからない。コメントが軽かったことを考えると、今頃は簡単に取引されていたかもしれない」とコメント。その上で、「今月はすべての兆候が始まっている。詳細は来週発表されるだろう」と述べた。
SECは以前、いくつかのイーサリアム現物ETF発行者に対して軽い指摘を添えたS-1フォームを返送している。
ビットワイズは、最初の5億ドル(約805億円)の資産についてはスポンサー料を免除する旨を追加するなど、その形態にはいくつかの変更を加えた。
同社はイーサリアム現物ETFの手数料がいくらになるかはまだ明らかにしていない。また、ヴァンエック(VanEck)は当初は手数料を無料にすると述べていた。
参考:修正フォームS-1
画像:Shutterstock
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