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【NEWS】米ブロック、ビットコインウォレット「Bitkey」を95ヵ国でリリース

2023/12/10Iolite 編集部
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【NEWS】米ブロック、ビットコインウォレット「Bitkey」を95ヵ国でリリース

ウォレットにおける自己管理の煩雑さを改善へ

Twitterの創業者であるジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏がCEOを務める決済サービス企業のブロック(Block)社は7日、ビットコインのセルフカストディウォレット「Bitkey」を6大陸、95ヵ国でリリースしたと発表した。

これにより世界中の人々が自分のビットコインを簡単かつ安全に保有できると述べている。

Bitkeyにはユーザーがスマートフォン、ハードウェア、その両方を紛失した場合に備えて、モバイルアプリ、ハードウェアデバイス、そして回復ツールが付随している。

また、ビットコインの管理に関して問題が発生した場合、長いパスワードを覚えるという負担がなく、ユーザーが資金を取り戻せるよう、シンプルかつ安全なパスの両方を優先する回復設計となっている。

開発チームを率いるトーマス・テンプルトン(Thomas Templeton)氏は「Bitkeyを使用することは、ビットコインに関するさまざまなレベルの経験を持つ世界中の人々が自分の思い通りに資金を管理できる安全で簡単な方法だ」と発表で述べた。

Bitkeyのビジネスリードのリンドセイ・グロスマン(Lindsey Grossman)氏は、取引所などでビットコインを保有する場合、12個や24個のシードフレーズを保管しなければならず、セルフカストディウォレットへ資金を移すことを躊躇する理由となっていたとの見解を示し、「我々は誰もが自己管理できることを支援する製品をつくりたいと考えBitkeyを開発した」と述べた。

独自のマルチシグ設計を採用

Bitkeyはシードフレーズを覚える必要がない独自のマルチシグ設計「2-of-3」を使用しているという。ビットコインを保護するため3つのキーを使用し、ビットコインの移動と承認する2つのキーが必要となる。

また、Bitkeyでは2つの鍵をユーザーに付与する。1つはモバイルアプリ内にあり、ユーザーはスマートフォンで簡単にビットコインを取引でき、残高の確認や、セキュリティ設計を管理できる。顧客が保持する2つ目の鍵はハードウェアデバイス内にあり、オフラインで安全に保管される。

3つ目の鍵はBitkeyのサーバー上にあり、2つの目的にのみ使用される。1つはハードウェアデバイスを使用せず取引を行う場合。もう1つはユーザーがウォレットを紛失した時にウォレットを回復させる場合だ。

ブロックはBitkeyの使命として、国内あるいはほかの国・地域の中央集権的な法定通貨システムの世界と、ビットコインの分散型金融システムの2つの世界にまたがって人々を結びつけることであると説明している。

Bitkeyは米暗号資産取引所コインベース(Coinbase)と、ブロックの金融サービスアプリ・Cash Appと連携し、ビットコインの送受信を可能にしている。現時点ではこの2つのみの連携となるが、将来的に規模を拡大させていく方針だという。

参考:発表
画像:発表より引用

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