国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックが27日より購入申し込みを開始したブリリアンクリプトトークン(BRIL)が、受付開始からわずか13分で申し込み総額が調達目標金額の15億1,200万円を突破したことがわかった。
発表によれば、これはこれまでに国内で実施されたIEOにおいて過去最高の調達額になったという。
BRILはコインチェックのIEOプラットフォームである「Coincheck IEO」において6月10日まで申し込みを受け付けている。
BRILは日本発のブロックチェーンゲーム「Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)」内で使用できる暗号資産だ。ゲームリリースは6月17日を予定している。
ブリリアンクリプトはプレーヤーがゲーム内の鉱山をつるはしで掘ることで宝石や暗号資産を獲得できる。ブリリアンクリプトにおいて、つるはしや宝石はNFTであり、プレーヤーはBRILを使うことでゲーム内で使う「つるはしNFT」の購入や強化、耐久力の回復を行うことができる。
ブリリアンクリプトは世界トップクラスのサッカークラブの1つであるパリ・サンジェルマンとグローバルパートナーシップ契約を締結しており、世界各地、特にブロックチェーンゲームが盛んである東南アジアや南米での認知拡大に取り組んでいる。
ブリリアンクリプトとコインチェックにて準備を進めてきたBRILを販売することを通じて、多くのユーザーにあたらしい価値交換のエクスペリエンスを届けていくという。
BRILのIEOは、Coincheck IEOにおいて3例目、国内で6例目となるIEO事例だ。また、Coincheck IEOはコインチェックが発行者及び発行する暗号資産について厳しい審査を行い、暗号資産を販売することを通じて、IEOを行う企業とプロジェクトを暗号資産ユーザーと接続し、企業やプロジェクトのコミュニティ形成と資金調達を支援するIEOプラットフォームとして知られる。
注目すべきは上場企業100%子会社による日本初のIEOとなった点だ。高い水準の会計監査や内部統制構築が求められる上場企業グループにとって、これまで暗号資産を用いた事業を展開することは非常に難易度の高いものだった。コロプラは子会社のブリリアンクリプトを通じてこうした課題に挑戦する形となる。
参考:発表
画像:発表より引用
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