ビットコイン(BTC)は5日、円建てで史上初の1,000万円の大台を突破し最高値を記録した。
ビットコイン価格は一時ドル建て過去最高値となる69,000ドル(約1,038万円)に迫ったが、反落し記事執筆時点では67,500ドル(約1,016万円)台を推移している。依然として過去最高値を射程圏に見据える。
ビットコインが高値更新を続けている要因は、1月に承認されたビットコイン現物ETFへの需要の高まりだ。ビットコイン現物ETFに投資することで、投資家はビットコインを直接的に保有することなくビットコインへのエクスポージャーを得ることが可能となる。
複数のアナリストは、これまでに比べリスクの低い方法で暗号資産に投資できるETFが出現したことで、機関投資家を中心にさらなる巨額の資金が流入する可能性があると指摘する。
マーケットメイカー・LMAXグループの市場ストラテジストであるジョエル・クルーガー(Joel Kruger)氏はCBSマネーウォッチに対して「ビットコインは相関関係のない資産として扱うことができるという事実に投資家が注目し始めており、ポートフォリオを分散させるにあたり魅力的な商品となっている」と分析している。
ビットコイン現物ETFへの流入額は1兆円超え
ブルームバーグは4日、SEC(米証券取引委員会)がビットコイン現物ETFを承認して以来、投資家は11銘柄のビットコイン現物ETFに約73億5,000万ドル(約1兆1,061億円)を投じたと報じている。
ビットコインの価格上昇は昨年10月から顕著にあらわれた。12月には19ヵ月ぶりとなる約41,000ドル(約617万円)まで上昇していた。これらはSECがビットコイン現物ETFを承認することへの期待に加え、今年4月に訪れるビットコインの半減期、さらにFRB(米連邦準備制度理事会)に対する利下げへの期待の高まりが要因となっていた。
参考:ブルームバーグ、CBS
画像:Shutterstock
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