米ドルに価値が裏付けられたステーブルコイン・USDコイン(USDC)を発行する米サークル(Circle)は11日、SEC(米証券取引委員会)に対してIPO(新規株式発行)に関する登録届書類の草案を提出した。サークルがIPOに関する書類を提出するのは初めてとなる。
なお、公募株式数及び公募価格は未定となっている。今回提出された資料は秘密資料となっており、詳細な内容等は明らかにされていない。
サークルはかねてよりIPOに前向きな姿勢をみせてきたことで知られる。2021年にはSPAC(特別買収目的会社)のコンコード・アクイジション・コーポレーション(Concord Acquisition Corp)と合併してIPOを行う計画を立てていたが、2022年末をもって頓挫した。本計画の解消時点で企業評価額は90億ドル(約1兆3,000億円)にのぼる。
1度は計画を中止したサークルだが、再びIPOに向け検討を行っていることが明らかになったのは昨年11月だ。関係者がブルームバーグに語ったところによれば、2024年初めにもIPOを目指すとしていた。
サークルのCEOであるジェレミー・アレール(Jeremy Allaire)氏は、「米市場でサークルが株式公開企業になることは、我々の長きにわたる戦略的願望の一部だ」と述べている。
参考:発表
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