大手暗号資産取引所コインベースは、米国、英国、カナダ以外の対象管轄区域のユーザー向けに、Coinbase International ExchangeとCoinbase Advancedで未上場の暗号資産のプレ市場取引を開始することを発表した。
大手暗号資産取引所コインベースは、米国、英国、カナダ以外の対象管轄区域のユーザー向けに、Coinbase International ExchangeとCoinbase Advancedで未上場の暗号資産のプレ市場取引を開始することを発表した。
プレ市場取引では、トレーダーがまだローンチされていない暗号資産のパーペチュアル先物取引(永久先物契約)を取引できる。
基礎となる暗号資産が関連する現物取引所でローンチされると、これらの契約は標準の永久先物契約に移行する。
コインベースのプレ市場取引では、トレーダーに信頼できる安全なプラットフォーム内で、今後のプロジェクトの価格発見に参加する機会を提供する。
トレーダーは最大2倍のレバレッジで、未上場の暗号資産のロングポジション、ショートポジションを取引できる。
機関投資家はCoinbase International Exchangeで、個人トレーダーはCoinbase Advancedでプレ市場取引を行うことが可能だ。
Coinbase Advancedで取引するには、coinbase.comまたは、コインベースのモバイルアプリにログインし、メニューをタップしてAdvancedをオンにするだけ。
同じようなプレ市場取引は、バイナンスやバイビット、Aevoなどが提供している。
注意点として、今後上場予定の可能性のある暗号資産に対する先物取引であり、実際に対象となる暗号資産が上場しない可能性もある。
最初の取引銘柄はEIGEN
最初の取引銘柄は、アイゲンレイヤー(EigenLayer)の「EIGEN」トークンで、18日21時より提供が開始される。
アイゲンレイヤーは最も注目される暗号資産。イーサリアム(ETH)上のりステーキングプラットフォームで、ユーザーへの公開後から1年未満ですでに預けられた額は160億ドル相当にのぼる。
アイゲンレイヤーはイーサリアムブロックチェーン上の単なるウォレットに過ぎなかった。将来、報酬がもたらされると示唆しながら、実際には何の機能もないウォレットだった。
主なインセンティブモデルとして、アイゲンレイヤーに暗号資産を預け入れたユーザーにはポイントが付与された。ポイント自体は暗号資産ではないが、大半のユーザーはポイントがいずれ暗号資産に変換されると期待していた。
さらにポイントを獲得するだけでなく、ポイント取引で「40倍のレバレッジ」を提供するPendleのようなプラットフォームでポイント自体を取引する人も出てきた。
アイゲンレイヤーのポイントプログラムはユーザーを魅了し、期待させ何十億ドルもの資金を集めたが、EIGENトークンのエアドロップが発表されると、多くのユーザーは怒りに身を震わせた。
トークンが将来の未定な期日まで譲渡不可能であることが明らかになったためだ。そのユーザーの不満を解消するためにもプレ市場取引は必要不可欠だった。コインベースがEIGENトークン保有者の不満解消を成し遂げることになり、EIGENトークンのプレ市場取引は成功する可能性が高い。