米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)は5日、ステーブルコイン・USDコイン(USDC)を通信アプリを通じて顧客同士が無料で送金できる新サービスを導入した。
TikTok、Instagram、WhatsApp、iMesseage、Telegram、電子メールなどの通信アプリを通じてどこにでも簡単に暗号資産を送信することができるようになる。
流れとしては、受信者が共有されたリンクをクリックすると、Coinbase Walletに誘導される。あるいは、iOSやアンドロイドのアプリをダウンロードしていればそちらに遷移する。
受信者はリンクをクリックすることで送信者に暗号資産の送金を求めることができる。送信者が承認すれば即時決済される仕組みだ。
取引手数料は無料。また、送金された暗号資産が2週間以内に承認されなかった場合、自動的に送金者に返還されるという。
Coinbase Walletは現在、ブラジルのPix、ナイジェリアのInstant P2P Bank、フィリピンのGCashなどを含む、130ヵ国以上の法定通貨をサポートしている。
また、Coinbase Payが利用できるアプリであればどこでも手数料なしでUSDコインを購入することや、Arbitrum、Avax、Base、Optimism、Polygonなどのネットワークでさまざまな暗号資産を送受信することも可能だ。
Coinbase Walletにはオプションのシンプルモードが導入された。デジタル資産の購入、送信、受信、保存などのウォレットの重要な機能に焦点をあてたものだ。これにより暗号資産ウォレット初心者にも簡単に使用することが可能となる。
コインベースは発表で、できるだけ多くの国でデジタル資産を購入するオプションを提供するとした上で、「複雑さと料金を安くしながら、グローバルなアクセスを拡大することで、何百万人もの人々が有意義な方法で暗号資産経済に参加できるようにしていく」と述べた。
取引量の減少も第3四半期に6億7,400万ドルの収益記録
11月、コインベースは第3四半期の収益6億7,400万ドル(約930億円)のうち、1億7,200万ドル(約246億円)がUSDコイン準備金から得た利息収入であるものであると報告していた。
ナスダックに上場するコインベースの株価は年初来300%以上も上昇し、5日には140ドル(約2万円)を超え、現在は134ドル(約1万9,000円)で推移している。
参考:発表
画像:発表より引用
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