国内暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックは8日、「OASIS」の運営を始めとするメタバース事業をマネックスクリプトバンクに事業譲渡すると発表した。
発表によると、マネックスクリプトバンクは来月2日付けで同事業を承継する。本事業譲渡により、プロジェクトの運営及びOASISが発行するNFT「OCP(OASIS COMMUNITY PASS NFT)」の発行体はマネックスクリプトバンクに移管される。
コインチェックとマネックスクリプトバンクは共にマネックスグループを持ち株会社とする企業グループに属している。
マネックスクリプトバンクは暗号資産サービスに関する調査、研究、企画、開発とコンサルティングを手がけ、ビットコインがもらえるアプリ「Cheeese」を運営する。今後はメタバース事業にも取り組んでいく運びとなった。
OASISプロジェクトは、昨年1月のスタート以来、バーチャルファッションショーや音楽ライブの実施など、多くの著名人や企業とのコラボレーションを進めてきた。
独自に立ち上げた公式Discordのコミュニティには約6,000名が参加しており、今年5月に発売したNFT「OASIS COMMUNITY PASS NFT」は、第1期販売分500個が一般販売開始から40分で完売するなど、高い注目度を誇る。
今後はマネックスグループ内でWeb3.0に関するリサーチ等を行っているマネックスクリプトバンクを中心に、これらのプロジェクト及びコミュニティ運営のさらなる進化と加速を目指していく。また、メタバース事業を推進し、新運営体制のもと価値あるWeb3.0体験を創出していくとしている。
マネックスクリプトバンクの代表取締役である万代惇史氏は発表で、「マネックスグループ内の兄弟会社であるコインチェックとも引き続き密に連携し、OASISプロジェクトの成長とあらたなWeb3.0体験の提供を加速していく」と述べた。
また、OASISのエグゼグティブアドバイザーの天羽健介氏は「OASISの活動や取り組みはマネックスクリプトバンクへの移管後も変わることはない」とした上で、トークンホルダーとの共創を繰り返しながら進化させていくと強調した。
参考:発表
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