GameFiプラットフォームを展開するDEA(Digital Entertainment Asset Pte.Ltd)は15日、KDDI及びジオテクノロジーズとMOU(覚書)を締結したと発表した。この協働を通じて、DEAが東電(東京電力パワーグリッド)及びGGG(Greenway Grid Global Pte.Ltd)とともに手がける参加型社会貢献コンテンツの機能拡大を図る。
DEA及び東電、GGGは今月4日、電柱などの電力アセットを活用した参加型社会貢献ゲーム「PicTree(ピクトレ)〜ぼくとわたしの電柱合戦〜」を4月13日にローンチすると発表した。その際、ローンチと同時に群馬県前橋市においてエリア限定の実証試験を行うと明らかにしている。
今回、KDDI及びジオテクノロジーズと協働プロジェクトとして「参加型社会貢献ゲームプラットフォーム」を立ち上げ、同プラットフォームにおける拡張性の検証を行う。
このプラットフォームには、ピクトレを始め今後リリースを検討していくゲームなどの新コンテンツや、インフラコンテンツが含まれる見込みだ。ユーザーがコンテンツを楽しむとともに、さまざまなデータが収集されることによって、自治体や企業が抱える社会課題の解決に役立てていくという。
▶︎参加型社会貢献ゲームプラットフォームのイメージ
KDDIの事業創造本部Web3推進部部長である舘林俊平氏は、昨年同社が発表したWeb3.0サービス『αU(アルファユー)』に関連する形で「通信を始めとしたインフラや、ポイントとの連携を通じた経済圏の構築を通じて社会貢献ができればと考えている」と記者会見で語った。
また、ジオテクノロジーズの常務取締役である豊田俊作氏は「地図もインフラの1つ。ゲームを通じてユーザーから情報を提供してもらうことで、社会貢献にもつながる」と述べ、迅速かつ効率的な情報収集を通じて自社で手がける地図データ関連事業にも活かしていく姿勢を示した。
さらに、DEAのCEOである山田耕三氏は「各社との協働を通じてエンタメを活用しつつ、身の回りのインフラや環境を改善していくことができればと思う。今日をきっかけとして、この取り組みをグローバルに広げていきたい」と語り、今後も参加型社会貢献ゲームを含む一連の取り組みを拡大させていく意欲をみせた。
DEAとKDDIの協業 DEAは昨年8月にKDDIから資金調達を実施したと発表している。
その際、両社はWeb3.0領域で広範な協業を予定していると言及。特にDEAが推進する社会課題解決型ゲームへの共同での取り組みなどを視野に入れていると説明していた。
参考:発表 画像:発表より引用、Iolite編集部
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