暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)をベースにしたスマートフォンのOSを開発するプロジェクト「ethOS」は24日、同OSがインストールされたスマートフォンの一般販売を今秋に開始することを発表した。
また、先行予約を済ませた顧客向けへの出荷も同時期に行う。現時点で先行予約分の出荷は米国居住者のみに限定されるようだ。今後は欧州等に販売路を拡大する見込み。
公式発表によると、このスマートフォンは特定のNFTを発行することで予約できる。すでに初回分の発行は終了している。
現在このスマートフォンの予約に必要なNFTの偽造版がNFTマーケットプレイス・OpenSeaで出品されているとの情報もあり、注意が必要だ。
今回販売されるのはGoogle Pixel 7aにethOSがプリインストールされたスマートフォン。ethOS自体の開発は2021年より開始していた。
このスマートフォンではウォレットを標準搭載し、分散型のメッセージ機能や決済機能、そしてイーサリアムのアドレスに名前を付けることが可能なENS(Ethereum Name Service)等にも対応しているという。
今回、イーサリアムOSのスマートフォンが登場するが、今年4月にはソラナ(SOL)基盤の「Saga」が発売されている。
ソラナラボ(Solana Labs)傘下のソラナモバイル(Solana Mobile)が提供するSagaはアンドロイドOSを搭載し、スマートフォン開発企業・OSOM Productsと提携して開発された。価格は1,000ドル(約14万6,000円)であったが、今月10日に599ドル(約8万7,500円)まで値下げしている。
Sagaの特徴は専用の「Solana dApp Store」で数十種類のdApps(分散型アプリ)を取得できる点。リリース時点でソラナブロックチェーン基盤のNFTマーケットプレイス・Magic Edenなどがダウンロード可能となっていた。
現在Sagaは米国、カナダ、英国、欧州で販売している。
参考:発表
画像:発表より引用