【NEWS】イーサリアム、大型アップグレード「シャンハイ」実装 ETHの引き出し可能に

2024/08/09 09:11 (2025/02/07 12:18 更新)
Iolite 編集部
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【NEWS】イーサリアム、大型アップグレード「シャンハイ」実装 ETHの引き出し可能に

大型アップグレード「シャンハイ」を実行

イーサリアムは13日、7時27分頃にエポック番号194,048にて、大型アップグレード「シャンハイ(Shanghai)」を実行した。これにより、ステーキングされたETHをビーコンチェーンより出金することが可能になった。

シャンハイはコンセンサスアルゴリズムをPoS(Proof of Stake)へと変更した昨年9月の大型アップグレード「マージ(The Merge)」に続くものだ。

アップグレードは、実行レイヤーの変更を行うシャンハイと、コンセンサスレイヤーの変更を行う「カペラ(Capella)」という2段構成になっていることから、2つの名前を合わせて「シャペラ(Shapella)」とも呼ばれている。

シャペラにおける最大の変更点は、ステーキングとして預け入れていたETHをバリデータが引き出せるようになったことだ。そのため、PoSネットワークへの移行完了を象徴する大きなマイルストーンであるともいえる。

ロックされていたETHの数量は約1,810万ETH(約4兆5,300億円相当)。イーサリアムブロックのエクスプローラーであるbeaconchai.inによれば、記事執筆時点でステーキングされているETHの数量は約1,800万ETHとなっていることから、アップグレード後に10万ETH(約255億円相当)が出金されたことがわかる。

長期間ステーキングされていたETHのロックが解除されることで、アップグレード後は売り圧が高まることも想定されていた。

しかし記事執筆時点では前日比約2%高となる1,900ドル(約25万3,000円)ほどで推移するなど、大きな価格変動は確認されていない。

ステーキングされたETHの平均取得単価は約2,000ドルを超えるとされていることから、大きな売り圧力が生じなかった可能性も考えられる。

なお、今回のアップグレードではイーサリアムのガス代引き下げ等に関する下記の改良も行われた。

  • EIP-3651: ウォームコインベース
  • EIP-3855: PUSH0 命令
  • EIP-3860: 境界とメーター初期コード
  • EIP-4895: ビーコンチェーンプッシュ引き出しの実装
  • EIP-6049: SELFDESTRUCT の非推奨

参考:イーサリアム財団beaconchai.inEtherscan

画像:Shutterstock

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