フィナンシェは25日、分散型オラクルネットワーク・チェンリンク(LINK)を手がけるチェーンリンク・ファンデーション(Chainlink Foundation)と技術提携を開始したことを発表した。
フィナンシェが発行する暗号資産(仮想通貨)FNCT(フィナンシェトークン)のステーキング機能において、チェーンリンクVRF(Chainlink Verifiable Random Function)を導入し、バリデータ選定のガバナンスとセキュリティの強化を目指す。
チェーンリンクVRFはブロックチェーン上で検証可能な乱数生成や改ざん防止ができるサービス。リクエスト時にはまだ未知であるブロックデータと、オラクルノードが事前に整合された暗号鍵を組み合わせ、乱数と暗号証明の両方が生成される。
FNCTステーキングのスマートコントラクトでは、有効な暗号証明を持っている場合のみ、乱数の入力を受けられるようになっているという。また、暗号証明はチェーンリンクVRFプロセスが改ざんできない場合のみに生成される。
この仕組みにより、FNCTステーキングではバリデータが公正に選出されており、外部の何者かによって改ざんされていないことが、オンチェーンで自動的かつ検証可能な方法で保証されるという。
FNCTはブロックチェーンを利用したトークン発行型クラウドファンディングサービス「FiNANCiE」を利用するスポーツクラブやクリエイターと、そのファンやコミュニティをつなげ、さらなるメリットを提供することを目的として設計・開発された暗号資産。
FiNANCiEにおけるガバナンスに参加することができるなどのユーティリティを有する。今年3月に国内暗号資産取引所コインチェックにおいてIEOが行われた。
FNCTステーキングは、FiNANCiEで発行・利用されるコミュニティートークン(CT)の透明性や価値を担保するために定期的にブロックチェーン上に取引履歴を記録する作業を行い、その報酬としてFNTCが得られるサービス。先月13日より提供を開始し、わずか3日間でFNCTのロック量は11億FNCT超となったという。
今後、FNCTのトークンエコノミーの成長のため、外部パートナーにFNCTステーキングのバリデータとして参加できることが予定されている。
こうした状況でチェーンリンクVRFを導入し、報酬が発生するバリデータの選定が公平に行われたことの証明を可能とすることで、ガバナンスやセキュリティを向上させ、バリデータ及びFNCTホルダーがより安全・安心してステーキングに参加できる環境を構築していくとフィナンシェは説明している。
参考:発表
画像:発表より引用