暗号資産

【NEWS】FTXの破産財団、グレースケールが提供するGBTC約1,480億円相当を売却か

2024/01/22Iolite 編集部
SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
【NEWS】FTXの破産財団、グレースケールが提供するGBTC約1,480億円相当を売却か

GBTCの売り圧力の原因に

2022年に破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの破産財団が、保有するグレースケール(Grayscale)の「グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」をすべて売却していたことがわかった。23日、米暗号資産メディア・コインデスク(CoinDesk)が報じた。

FTXは2023年10月25日時点でGBTCを2230万株保有していたとされる。報道によると、FTXはGBTCがETFに転換されてから10億ドル(約1,480億円)以上を売却し、現金化したという。ビットコイン現物ETFの売却はビットコイン(BTC)価格にも影響を及ぼし、記事執筆現在では40,000ドル(約592万円)を割っている。

現物ETF承認前のビットコイン価格は上昇傾向にあり、一時は47,000ドル(約695万円)を突破する場面も見受けられた。ビットコイン現物ETFが誕生したことにより、既存金融で取引を行う一般投資家も暗号資産領域に入りやすくなることから、将来的な期待感が募った結果であった。

ビットコイン現物ETFが承認されて以来、ビットコイン価格は下落しているが、その原因はFTXによる大量売りが背景にあった。しかし、今回売却されたのはFTXの破産財団が保有資産を清算したからに過ぎず、保有分がすべて売却されたことにより今後売り圧力が緩和する可能性も十分考えられる。

ビットコイン現物ETFの手数料競争も要因か

GBTCの売り圧力は、同ETFの取引手数料が高い点も要因になっている可能性がある。GBTCの手数料はほかのビットコイン現物ETFと比べて高い1.5%と設定されている。

現在、ビットコイン現物ETFの取引手数料を巡っては競争が続いている。特にインベスコ(Invesco)は期間限定、あるいは同社が定める水準まで資産が計上されるまでは手数料無料とするなど、各社顧客の囲い込みに注力している状況だ。

そのため、一部投資家が手数料に不満を持ちGBTCからの乗り換えを指摘する声があがってい。

参考:米コインデスク
画像:Shutterstock

関連記事

ビットコイン現物ETFの取引量約1,900億円に ブラックロックが首位と分析

ビットコイン現物ETF、取引手数料を巡り競争激化

SHARE
  • sns-x-icon
  • sns-facebook-icon
  • sns-line-icon
Side Banner
MAGAZINE
Iolite(アイオライト)Vol.12

Iolite(アイオライト)Vol.12

2025年3月号2025年01月30日発売

Interview Iolite FACE vol.12 チェイナリシス ジャパン・内田雅彦、Messari Japan 代表/株式会社DeFimans 代表取締役CEO Co-founder・佐藤太思 PHOTO & INTERVIEW ダレノガレ明美 特集「イーサリアムとは何か? イーサリアムの光と闇に迫る——」「2025年のビットコインはどうなる? 重要トピックと今後の見通しを徹底解説」「2025年 暗号資産トレンド予測 暗号資産の歴史を紡ぐ出来事と未来予測カレンダー」 特別対談:株式会社テクロス 代表取締役 辻󠄀拓也 × 元スクウェア・エニックス 代表取締役社長 和田洋一 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等

MAGAZINE

Iolite(アイオライト)Vol.12

2025年3月号2025年01月30日発売
Interview Iolite FACE vol.12 チェイナリシス ジャパン・内田雅彦、Messari Japan 代表/株式会社DeFimans 代表取締役CEO Co-founder・佐藤太思 PHOTO & INTERVIEW ダレノガレ明美 特集「イーサリアムとは何か? イーサリアムの光と闇に迫る——」「2025年のビットコインはどうなる? 重要トピックと今後の見通しを徹底解説」「2025年 暗号資産トレンド予測 暗号資産の歴史を紡ぐ出来事と未来予測カレンダー」 特別対談:株式会社テクロス 代表取締役 辻󠄀拓也 × 元スクウェア・エニックス 代表取締役社長 和田洋一 連載 Tech and Future 佐々木俊尚…等