イーサリアムのレイヤー2ソリューション「INTMAX zkRollup」などを手がけるINTMAXが、Japan Blockchain Weekの公式イベント及びイーサリアムの開発会議である「EDCON Tokyo2024」のサイドイベントという位置付けで「PlasmaCon」を東京で開催することを発表した。
PlasmaConは7月31日に東京の国連大学にて、12時30分から17時まで開催される予定だ。
PlasmaConはビルダーにフォーカスしたイベントとなり、業界屈指の頭脳を集結させ、イーサリアムのスケーリングにおける代替手段、プライバシー問題やステートレスネスなどさまざまな課題について探求する。
業界トップクラスの講演者として、イーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏を始め、下記の登壇者が講演を行う予定だ。
- ジャスティン・ドレイク(Justin Drake)氏:イーサリアム財団研究者
- スージー・ヤン(Suji Yan)氏:Mask Network創設者
- スコット・ムーア(Scott Moore)氏:Public Works創業者兼Gitcoin共同創設者
- 日置玲於奈氏:Plasma研究者兼INTMAXの共同創設者 ほか
今回開催されるPlasmaConについて、INTMAXは「特別なイベント」と位置付けている。その背景として、2017年にブテリン氏やジョセフ・プーン(Joseph Poon)氏がイーサリアムのスケーリングソリューションとしてPlasmaを最初に概念化し、これをもってイーサリアムにVisaレベルの取引量をもたらすことを目指したという背景があると説明する。
また、今回のイベントの参加者は400人に制限しており、当日は世界中から15人以上の専門家を招き、Plasmaの復活を始め、プライバシーやデータの可用性問題や、Blobs、recursiveZKP、Plasma上でのdApps(分散型アプリ)など、多様な議題について各々の知識や洞察を共有する。
業界のリーダー達との交流や、パネルに関する質問、世界トップの知識人達との議論に参加する機会を得ることが可能だ。
イベントのキーテーマは「イーサリアムのスケーラビリティソリューション」「プライバシー強化」「アプリケーションのユースケース」の3つとなっている。具体的には下記の通りだ。
- イーサリアムのスケーラビリティソリューション:イーサリアムのスケーラビリティを向上させ、素早く、効率化されたあたらしい技術やプロトコルについて。
- プライバシー強化:このデジタルの時代における重要な懸念であるイーサリアムネットワーク上でのユーザープライバシーを確保する技術の最新進展について。
- アプリケーションのユースケース:ブロックチェーン技術のさまざまな活用事例について。
INTMAXの共同創設者の日置氏は声明で「Plasmaは死んでいないことを皆さんに知らせる時が来ました。2018年時よりも、さらに強力になっています。PlasmaConによって、テクノロジー業界全体を変革させた、素晴らしい思想家やパイオニア達が一同に会しました。今こそ、Plasma、ステートレスネス、そしてプライバシーを再考する時です。東京で7月31日にお会いしましょう!」と述べた。