JAL(日本航空)は20日、国内線の機内で配布し好評を得た都道府県シールをモチーフとして、デジタル上でのVIRTUAL FLIGHTをNFT化した「JAL TODOFUKEN NFTコレクション」を販売すると発表した。
今年2月に発表した「KOKYO NFT」よりNFT事業に進出したJALによるあらたな取り組みとなる。発表によると、LINEのNFTマーケットプレイス「LINE NFT」上で今月29日より販売するという。
JALはNFTというテクノロジーを用いた事業を通じて、顧客とのあらたな関係性を構築し、関係人口創出へ貢献することを目指している。
本NFTコレクションは、「機内でのお客さまとのつながりを大切にしたい」という「JAL TODOFUKEN SEAL」のコンセプトをもとに、デジタル上でも顧客や地域と「あらたなつながりをつくりたい」という想いから誕生したと説明する。
また、JAL TODOFUKEN SEALと搭乗券をデザインしたNFTにより、「お客さまそれぞれの地域への想いを乗せた仮想フライト」を楽しむことができると述べた。なお、この搭乗券は実際の搭乗券としては使用できない。
第1弾では、北海道、東京、大阪、福岡、沖縄の全5都市のVIRTUAL FLIGHTをNFT化し、各350個限定で販売する。販売価格は税込2,525円だ。
さらに、今年8月31日時点で5種類すべてを保有するユーザーには、コンプリート特典としてスペシャルNFTをプレゼントするという。
コンプリート特典は、「スペシャルNFT(動画)」と「搭乗券型コンプリート特典(物)」の2つ。搭乗券型コンプリート特典については、コンプリートしたユーザーから抽選で100名にプレゼントされる。
▶︎TODOFUKEN NFT動画開始及び搭乗券型コンプリート特典のイメージ
配布方法は、DOSI Walletを介してLINE公式アカウントから特典獲得の通知を行うほか、LINE NFTのLINE公式アカウントから、受け取り用フォームのURLが連絡されるとしている。配布時期は、スペシャルNFTが9月8日以降、搭乗券型コンプリート特典が9月15日以降となっている。
JALは今後もTODOFUKEN NFTコレクションのようなあたらしいテクノロジーを活用した取り組みを通じて、顧客及び地域とのつながりを深めていくと述べる。
今年2月に発表した「KOKYO NFT」では、地域ならではのモノや体験型NFTを展開し、インバウンドを中心とする訪問者が、旅の前後において地域との関係性を長期継続できる仕組みを構築しながら、関係人口を増やしあらたな地域作りを目指した。
実証実験を行った三重県鳥羽市では、結婚30周年をお祝いする「真珠婚式」と、世界で初めて真珠の洋食に成功した「真珠のまち」鳥羽市をかけあわせた内容で「今後も自分たちの大切な日を鳥羽で過ごしたい」と思われるようなNFTとした。
また鹿児島県奄美市では特産品である黒糖焼酎樽のオーナーになる権利をNFTにした。3年後に自分がオーナーとなる焼酎をオリジナルボトルで受け取るまで毎年、オーナー樽の熟成具合の試飲を兼ねて、季節ごとに奄美での特別な現地体験を提供した。
参考:発表
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