石川県加賀市は13日、さまざまなユーティリティを有する「e-加賀市民証NFT」を発行すると発表した。15日より500枚発行する。
今回発表した有償版となる市民証NFTは5,000円で販売され、通常版のユーティリティに加え、温泉旅館のワーケーション割引や国家戦略特区の特例措置が受けられるサービスが含まれる。
加賀市では能登半島地震被害者の二次避難所における避難者向けのe-加賀市民証を2月から先行発行している。今回は北陸新幹線加賀温泉駅の開業にあわせ、ビジネスノマドや開発エンジニアなど支援者に向けた多居住拠点として、市内で事業活動する上でのサービスを充実させているという。
さらに、避難者と支援者の両面からe-加賀市民ネットワークの輪を広げ、石川県の復興を目指す二次避難所モデルの構築をともに目指す応援者を募集するとしている。
e-加賀市民証NFTの通常版は無料で取得が可能だ。NFT初心者や観光客、地域周遊を楽しみたい層に向けたNFTとなる。e-加賀市民証を持つことで、市内の多くの店舗で割引などのサービスを受けることができるという。
券面デザインは伝統工芸の朱色と黒色という山中漆器の色を使っている。クリエイティブを生み続ける加賀の風土をイメージしているとのことだ。
割引サービスは、日本酒の試飲1杯無料、塗箸が1膳無料、時計・ジュエリー20%割引、e-スポーツ利用料割引など、多岐にわたる内容となっている。
5,000円で購入可能なe-加賀市民証は500枚の限定販売となる。サービスは、温泉旅館ワーケーションにかかる宿泊割引、スタートアップの総合窓口利用、開業ワンストップセンターを利用可能、創業手続きの簡素化などが盛り込まれている。
また、被災者支援デジタル市民証は能登半島地域から市内への二次避難者へ向けた支援サービスを市内ショッピングセンター等で展開しているという。券面デザインは、能登半島地震における復興支援をイメージしたものになっている。こちらは、市内3温泉総湯の入浴無料、クリーニング全品半額、フェイシャルエステ割引などのサービスを受けることができる。
参考:発表
画像:Shutterstock
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