株式会社メルカリの子会社で暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン関連サービスの企画・開発を進める株式会社メルコインは3日、メルカリのビットコイン(BTC)取引サービス口座開設者が10万人を突破したと発表した。
メルカリは先月9日にメルカリアプリ内でビットコイン取引サービスを開始。発表では、すべてのユーザーが申込可能となった16日から約2週間で口座開設者が10万人に達したと述べている。
メルコインによると、国内の暗号資産取引口座数は現在約640万口座(2023年1月次)。昨年2月から今年1月までの直近1年間における月間口座開設数の平均は約60,000口座となっており、約2週間ながらメルカリにおける口座開設数はその数字を大幅に超えている。
メルカリのビットコイン取引サービスはメルカリアプリで完結し、すぐにビットコインの売買を始めることが可能な点が特徴だ。また、メルカリに出品するなどして得た売上金・ポイントを活用して1円からビットコインを購入することができる。
メルコインによると、提供開始から現在までに口座開設をした10万人のユーザーのうち77%は暗号資産取引について未経験だと回答した。さらに、10万人のユーザーの97%が口座開設前にメルカリアプリでeKYC(本人確認)を完了していたという。
▶︎メルカリにおける「暗号資産取引の経験」に関するアンケート結果
ビットコインを購入したユーザーの65%がメルペイ残高を保有していることから、メルカリでの売上金を利用してビットコイン取引を始められることが利用者の拡大につながっている可能性があるとメルコインは説明する。
ビットコイン売却後、残高を即座にメルペイへ移すことができる点もユーザーにとって魅力的なポイントだと考えられる。メルカリやメルペイ加盟店での支払いに使うこともできるため、ビットコインの購入だけでなく、売却以降の利便性も利用者の拡大につながっているといえる。
メルカリは今後も国内の暗号資産利用者数を拡大させていく姿勢をみせており、事業展開の推進のために採用を強化するとしている。
その一環として、今月20日にはメルコインのCEOである中村圭太氏をはじめとした役員陣が、メルコインおよびメルペイのGrowth戦略と未来を語る採用向け説明会を実施する。
参考:プレスリリース
画像:メルコイン プレスリリースより