米インテリジェンス企業マイクロストラテジー(MicroStrategy)が19日、ビットコイン(BTC)を追加購入したと発表した。
同社は6億375万ドル(約915億円)の転換社債を発行して資金調達を行い、ビットコインを追加購入した。
マイクロストラテジー社は3月11日から18日までの期間で、公募による収益5億9,230万ドル(約895億円)と現金3,070万ドル(約46億円)を使い、約9,245BTCを約6億2,300万ドル(約940億円)で購入したことを発表した。手数料と経費を含む1BTCあたりの平均取得価格は約67,382ドル(約1,020万円)だった。
3月18日時点でマイクロストラテジーと同社子会社は合計約21万4,246BTCを保有しており、手数料と経費を含む合計購入価格は約75億3,000ドル(約1兆1,350億円)、平均取得価格は1BTCあたり約35,160ドル(約530万円)となっている。これにより、マイクロストラテジーはビットコインの発行上限の1%相当を保有することとなった。
マイクロストラテジーの転換社債は満期が2031年で利率は0.875%、現金もしくはクラスA普通株式、あるいはその両方に転換できる。同社によると転換率は当初手形元本1,000ドルあたり0.4297株、または1株当たり約2,327.21ドルの転換価格に相当する。
マイクロストラテジーのCEOであるフォン・レ(Phong Le)氏は同社の第4半期決算説明会でアナリストに対し「当社は長期的な焦点を当て、引き続きビットコイン戦略に強くコミットし続ける。私達はマイクロストラテジーを世界初のビットコイン開発会社であると考えている。当社は金融市場での活動、権利擁護、技術イノベーションを通じてビットコインネットワークの継続的な発展に取り組む上場事業会社だ」と述べている。
また、共同創業者兼会長のマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏はアナリストに対して「2024年は機関投資家向けの資産クラスとしてビットコインが誕生する年となる」と述べていた。さらに「ビットコイン自体が好調なパフォーマンスを見せている理由は数多くあるが、その理由の1つは、ビットコインが資本のデジタル変革をあらわしているからだ」とも付け加えている。
参考:発表
画像:Shutterstock
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